宮古島市議会 > 2003-03-20 >
03月20日-06号

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  1. 宮古島市議会 2003-03-20
    03月20日-06号


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    平成15年  3月 定例会(第3回)(旧平良市)   平成15年第3回平良市議会(3月定例会)議事日程第6号                          平成15年3月20日(木)午前10時開議日程第1 一般質問〇会議に付した事件    議事日程に同じ             平成15年第3回平良市議会(定例会)会議録 平成15年3月20日                                      (開議=午前10時00分)〇出席議員(21名)                            (延会=午後5時24分)┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓┃ 議   長(1 番)  池 間 青 昌 君   議   員(12番)  友 利 恵 一 君┃┃ 副 議 長(20〃)  富 浜   浩 〃     〃  (13〃)  宮 城 英 文 〃┃┃ 議   員(2 〃)  前 川 尚 誼 〃     〃  (14〃)  池 間   豊 〃┃┃   〃  (3 〃)  與那嶺 誓 雄 〃     〃  (15〃)  楚 南   隆 〃┃┃   〃  (4 〃)  平 良 恵 慈 〃     〃  (16〃)  与那覇 昭 雄 〃┃┃   〃  (5 〃)  棚 原 芳 樹 〃     〃  (17〃)  下 里 茂 博 〃┃┃   〃  (6 〃)  嵩 原   弘 〃                        ┃┃   〃  (7 〃)  眞榮城 徳 彦 〃     〃  (19〃)  富 永 元 順 〃┃┃   〃  (8 〃)  新 城 啓 世 〃                        ┃┃   〃  (9 〃)  亀 浜 玲 子 〃                        ┃┃   〃  (10〃)  上 里   樹 〃     〃  (23〃)  下 地 秀 一 〃┃┃   〃  (11〃)  与那覇 タズ子 〃     〃  (24〃)  川 満 俊 夫 〃┃┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛〇欠席議員(2名)  議   員(18番)  奥 平 一 夫 君   議   員(22番)  垣 花 健 志 君〇説 明 員                                          ┏━━━━━━━━━━━┯━━━━━━━━━━┯━━━━━━━━━━━┯━━━━━━━━━━┓┃ 市       長 │ 伊志嶺   亮 君 │ むらづくり課長   │ 池 村 恵 慈 君 ┃┃ 収   入   役 │ 新 里 武 満 〃 │ 水産課長      │ 久 貝 勝 一 〃 ┃┃ 総務部長      │ 砂 川   栄 〃 │ 商工観光課長    │ 狩 俣 博 三 〃 ┃┃ 福祉部長      │ 伊志嶺   守 〃 │ 道路建設課長    │ 武 富   清 〃 ┃┃ 経済部長      │ 荷川取   進 〃 │ 都市計画課長    │ 宮 国 泰 男 〃 ┃┃ 建設部長      │ 長 浜 幸 男 〃 │ 下水道課長     │ 上 里 豊 一 〃 ┃┃ 企画室長      │ 宮 川 耕 次 〃 │ 港湾課長      │ 与那嶺   大 〃 ┃┃           │          │ 平良埋立地活性  │          ┃┃ 総務課長      │ 下 地 嘉 春 〃 │           │ 下 地 貞 彦 〃 ┃┃           │          │ 推進特別対策室長  │          ┃┃ 財政課長      │ 狩 俣 照 雄 〃 │ 空港課長      │ 奥 平 良太郎 〃 ┃┃ 税務課長      │ 下 地   実 〃 │ 会計課長      │ 友 利 秀 男 〃 ┃┃ 市民課長      │ 平 良 光 善 〃 │ 教育次長      │ 平 良 富 男 〃 ┃┃ 国保年金課長    │ 砂 川   章 〃 │ 教育総務課長    │ 久 貝 智 子 〃 ┃┃ 児童家庭課長    │ 下 地 敏 雄 〃 │ 学校教育課長    │ 川 満 弘 志 〃 ┃┃ 保健予防課長    │ 砂 川 恵 栄 〃 │ 社会教育課長    │ 池 村 広 光 〃 ┃┃ 生活環境課長    │ 二 木   哲 〃 │ 保健体育課長    │ 平 良 嘉 久 〃 ┃┃ 生活福祉課長    │ 狩 俣 公 一 〃 │ 図書館長      │ 西 里   稔 〃 ┃┃ 介護長寿課長    │ 与那覇   清 〃 │ 博物館長      │ 与 儀   隆 〃 ┃┃ 農政課長      │ 長 浜 博 文 〃 │ 公民館長      │ 前 泊   収 〃 ┃┃ みどり推進課長   │ 浜 川 洋 美 〃 │ 給食センター所長  │ 下 地 義 昭 〃 ┃┗━━━━━━━━━━━┷━━━━━━━━━━┷━━━━━━━━━━━┷━━━━━━━━━━┛〇議会事務局職員出席者  事  務  局  長   平 良   保 君   議   事   係   下 地 浩 幸 君  次       長   荷川取 辰 美 〃       〃       粟 国 忠 則 〃  議  事  係  長   本 永 健 一 〃 ○議長(池間青昌君)   これより本日の会議を開きます。                                     (開議=午前10時00分)  本日の出席議員は21名で定足数に達しております。  本日の日程は、お手元にお配りした議事日程第6号のとおりであります。  この際、日程第1、一般質問について、昨日に引き続き質問を続行いたします。本日は、奥平一夫君からの予定でありましたが、体調不良のため欠席の届けがありました。よって、本日は富永元順君からとなっております。  これより順次質問の発言を許します。 ◆富永元順君   議長からもありましたように、急に体調を崩された奥平一夫議員に対しては、十分な休養と栄養をとっていただくよう、そして早期に回復するようお見舞い申し上げたいと思います。  それから、質問に入る前に一言申し述べたいと思います。国際社会の平和と安定のためには、世界各国は一致協力してテロや紛争の未然防止に努める責任と義務があることは言うまでもありませんが、その各国の協力体制の指揮をとるかなめの機関としての国連を中心とした行動が今のところ最も重要であると思います。しかし、今回の国連の新決議案がないままの、今まさに実行されようとしておりますアメリカのイラクへの最後通告は、深刻な状況にある世界経済不況に悪影響を与えるばかりではなく、今後の国際社会の秩序づくりにも大きな禍根を残す結果になると思います。  そういった観点から、我々平良市議会としても今議会にイラク問題の平和的解決に向けた外交努力を求める意見書を全会一致で採択し、それを日本政府に対して提出しておりますが、残念な結果になってしまいました。しかし、アメリカを初めとするイギリス、スペイン、オーストラリア等の国によるイラク攻撃があっても、日本政府は戦争の早期終結に全力を尽くすべきだと思います。そして、また我々も罪のないイラク国民の戦争被害がないように祈っていきたいと思います。  それでは、通告に従いまして、平成15年度の3月定例会における一般質問を行ってまいりますので、市長並びに当局の誠意ある答弁をよろしくお願いいたします。まず初めに、市町村合併についてお伺いしたいと思います。他の町村の議会でもこの合併問題が中心議題となっており、論議も深まってきておりますが、合併賛成の立場の私としても、この合併問題が宮古の将来を方向づける大事な問題であるとの認識の上で、真剣に考えているところであります。  平成14年5月27日に開催されました第1回の合併協議会の幹事会においても、国が何とかしてくれる時代から、一人一人が地域社会のために何ができるかという視点、発想の転換が大事であると述べております。日本社会は、世界に類を見ないスピードで少子高齢化社会が進んでおり、宮古においても同様であると思います。例えば宮古の人口の推移を統計資料から見ますと、宮古の市町村の子供、ゼロ歳から14歳までの数は1995年には1万2,447人、65歳以上の老人の数が1万335人であったのが、2000年には子供の数は1万707人で、老人の数が1万1,709人と逆転しており、2030年には子供の数7,935人に対して、老人の数は約2倍の1万5,598人になると推計されております。昨日の福祉部長の答弁でも、平良市における医療費の伸びは毎年5%であるとの説明がありましたように、少子高齢化による財政支出、それから住民負担は予想を超えるものがあると思われます。そういった観点からも子育て支援策やお年寄りの皆様への福祉サービスの充実、強化を図り、社会不安をなくすことは行政の大きな役目であり、むだのない財政運営がますます求められていると思います。  そこで、お伺いしたいと思います。合併協議会での審議内容及び市民の反応はどうなのか。きのうの議会でも取り上げられておりますけれども、いまいち市民の反応がないという指摘もされております。当局の取り組みが十分でないということなのか、またそうじゃないのかお聞きしたいと思います。  2点目に、合併しなかった場合の財政シミュレーションはどうなっているのかについても、さきの議会でも取り上げましたけれども、やはり詳しい説明を再度求めたいと思います。  3点目に、合併の期限についてでありますが、これまで三つの合併の時期を想定してのメリット、デメリットが論議されてきておりますけれども、その内容について市民にもわかりやすい説明をお願いしたいと思います。また、示された三つの時期が期限内に示せなかったにしても、合併の日が確実であれば猶予期間が認められるという国の見解も示されておりますけれども、これに対してどういう受けとめ方を市当局としてはしているのか、その点についてもお聞きしたいと思います。  4点目に、合併是非についての市長の見解についてでありますが、城辺町の仲間町長は施政方針の中で、はっきりと明確に合併賛成を示しておりますけれども、平良市長、伊志嶺市長としてはいつの時点で明言するのかお聞きしたいと思います。また、新しい市の主要事業として、どういった改革を市長としては考えているのかについてもご説明を願いたいと思います。  次に、三役人事についての市長の見解については、きのうの答弁でも市長は早急に臨時議会で提案したいということでありますけれども、提案に際してどういった方々と相談をするのか、またその人選作業というか、その人選のめどは立っているのかについてもお聞きしたいと思います。  次に、トゥリバー地区でのホテル建設計画推進についての市長の見解についてお伺いしたいと思います。昨年12月の臨時議会で、議会の全会一致の承認を得て本契約が成立して以来、土地代金の未納で郡民の大きな関心、また話題となっております。こういった現状というのは、当局並びに市長の努力がまだ実を結んでいないということでありますけれども、私個人といたしましては期待を持って土地代金の入金を首を長くして粘り強く待っていきたいなと思っております。既に下地町、前浜前には東急ホテル、上野村博愛ビーチの前にはホテルブリーズベイがあり、それに加えて新たにこのトゥリバー地区に大型ホテルが建設されると、宮古観光には大きな影響というんですかね、観光が大きく伸びることが間違いないと思いますので、何としてもこのホテル建設計画に対しましては、市長は本当に残された期間がどれだけあるかわかりませんけれども、この政治生命をかけて取り組んでいただきたいと思いますが、市長のご決意をお願いしたいと思います。  次に、環境行政についてお伺いいたします。1点目に、地下水の保全であります。伊志嶺市長は命の水で当選した市長でありますので、特に力を入れていただきたいと思います。市長は、施政方針の中でも宮古の島全体を緑のダムと位置づけて水源涵養林の造成を中心にした全島グリーンベルトへの取り組みを宣言しておりますが、それを実現するためには大きな問題として上がるのはやはり財源であります。その財源の確保については具体的な方策があるのかどうか。また、地下水サミットの開催を計画しているとのことでありますけれども、どのような成果が期待できるのかお聞きしたいと思います。  2点目に、合併浄化槽設置事業についてお伺いいたします。これまで何回も取り上げてきた問題でありますが、いよいよ平成15年度において平良市においても条例制定を経て事業がスタートすることに対し、大変喜んでいるところであります。そこで、今年度の事業の概要についてのご説明をお願いしたいと思います。  3点目に、家畜排せつ処理事業についてお伺いしたいと思います。家畜排せつ物法が来年平成16年の11月1日から適用されることになっておりますけれども、まずその法律の詳しい内容についてのご説明を願いたいと思います。また、平良市における畜産農家で、この法律の適用を受ける農家戸数は現在何件を予定しているのか。そして、その排せつ物の処理に当たってどのような施設が必要なのか。また、その施設の建設に当たっての助成措置はあるのかどうかについてもご説明を願いたいと思います。また、来年度法律施行に向けて、農家からの何らかの相談が担当課にあるのかどうかについてもお聞きしたいと思います。  4点目に、産業廃棄物処理施設の早期建設についてお伺いいたします。一昨年の11月に発生した西原地区における崎山産廃処理施設での火災事故で、大浦地区住民の健康被害や周辺地域のいろんな土壌汚染、それから沿岸海域の水質汚染に対する調査の県の最終報告が出されておりますけれども、周辺大浦地区の住民の納得が得られていないようなことが報道されておりますけれども、何か問題が今後尾を引いていくのではないかと思いますけれども、この問題について市長の見解と現在閉鎖状況にある崎山産業施設にかわる処理施設の早期建設が必要であると思いますけれども、当局の取り組みの内容についてお伺いしたいと思います。  5点目に、平良市における不法投棄の現状と市の取り組みについてお聞きしたいと思います。昨年は大量の農業用廃ビニールの不法投棄がありましたが、現在農業用廃ビニールの処理はどのように行っているのか。関係機関との連携、パトロール体制はどうなっているのか、ご説明を願いたいと思います。何か新聞の報道でも不法投棄に対する罰則規定の強化、見直しがあったということも報道されておりますけれども、どのような内容になっているかについてもご説明を願いたいと思います。  次に、集落排水事業についてお伺いいたします。それぞれの地区の進捗状況についてでありますが、現在の加入率、それから使用料の徴収状況。そして、加入促進のための年次計画、その処理施設の維持管理費等。特に久松地区においては、自治会から助成が出されるという措置もとられておりますけれども、現在どうなっているのか。また、高野地区での一括引き込み工事計画及びその使用料の助成についての話し合いについて、昨日の与那覇タズ子議員も取り上げておりましたけれども、その話し合い、地域住民との話し合いはいつごろめどにしているのか、あわせてご説明を願いたいと思います。  次に、観光行政についてお伺いいたします。1点目に、観光資源保全と八重千瀬観光についてであります。平良市においてどういったものを、ところを観光資源とみなして、その保全についてどういった対策をとっているのか、その取り組み状況についてご説明を願いたいと思います。そして、10年以上も前から実施されております、あれは漁協と観光協会ですかね、協力して八重千瀬への観光客の上陸をしておりますけれども、サンゴ礁の保全という観点から、問題はないのかどうかお聞きしたいと思います。  2点目に、トロピカルリゾートアイランド修景事業重点モデル事業についてでありますが、その事業の中身についてのご説明を願いたいと思います。  3点目に、桜公園計画についてでありますけれども、桜といえば県内では本部町の桜祭りが有名でありますけれども、平良市においても、できれば1カ所でも桜の花見ができるような公園づくりが必要じゃないかと思いますけれども、市民からの要望もありましたので、ぜひ検討していただきたいと思いますけれども、その計画はあるのかどうかお伺いしたいと思います。  4点目に、これも市民からの要望であります。昔子供のころ学校の裏山とか原野に入って野イチゴとかポーとか桑の実、ザウガニ、バンシロウ等とって食べた懐かしい思い出というか、記憶がありますけれども、現在の植物園や大野山林内で地元の人や観光客にも宮古でしか見られない在来の植物や果樹等の植栽が必要ではないかという話もありますけれども、市当局の計画はどうなっているのかお聞きしたいと思います。ある人が強調して要望していたものがですね、植物園や大野山林内にビタミンC豊富なパッションフルーツを大々的に植えて、観光客でもだれでも自由にとって食べれるようなパッションフルーツの森をつくれないかという提案がありましたけれども、それについて可能かどうか、当局の見解をお伺いしたいと思います。  5点目に、久松五勇士公園整備についてお伺いしたいと思います。久松地区には与那覇昭雄議員棚原芳樹議員の家の目と鼻の先にある公園でありますけれども、県内どころか全国でも有名な久松五勇士であります。彼らの業績というか、それを歴史にとどめるために建設された五勇士公園でありますけれども、市としても今の状況を見て本当に観光地にふさわしいとは思えないような状況であります。市としても真剣にこの整備計画に取り組むべきであると思いますけれども、特に市長の見解をお伺いしたいと思います。これまで市長も本土からの友人とか知人、お客さんを多分に一度でも久松五勇士公園へ案内したことがあると思いますので、そのときの体験やエピソードがあればあわせてお聞かせ願いたいと思います。  答弁を聞いて再質問したいと思います。よろしくお願いします。 ◎市長(伊志嶺亮君)   富永元順議員の質問にお答えしたいと思います。  まず、市町村合併について、いつの時点で態度を明確にするのかということでございます。私は、常々基本的には推進すべきだと申しております。しかし、十分な住民説明を行ってから8月ごろまでには態度が表明できるかなと、そのように思っております。  三役人事についてでありますけども、だれと相談しているかということでございますけども、いろんな人と相談をしております。県とのチャンネルが深い人とも相談をしながら決めていきたいと、そのように思っております。人選は進んでいるかという質問でございますけども、人選は進みつつあります。  トゥリバーにかかわる市長の見解でございますけども、トゥリバー地区に建設されるホテルの管理運営等は、やっぱり日本の国内の観光客だけがターゲットではなくて、外国からの集客能力のある人が、企業が適当であろうということで、国際的なディベロッパーと今接触をしているとこでございます。また、土地代金の入金についても今努力をしているところであります。  地下水サミットについてでございますけども、21世紀は水の世紀ともいわれ、今年は国際淡水年でもありますし、日本でも世界水フォーラムが催されまして、農林高校生の活躍も報道されております。日本の中でも地下水を共有する、地下水に深くかかわっている市町村がたくさんありますので、現在の地下水のあり方について国に地下水保全のための制度の導入等に向けて地下水サミットを開催して話し合っていこうということで、地下水サミットを持つこととしております。宮古にも地下水管理、保護の条例は現在ありますけれども、国の法制度のもとで、これはしっかりと管理をするべきだと考えておりますので、琉球政府時代から受け継いだ現地下水の管理法条例は少しもう古いんじゃないかということで、新しい国の制度をつくっていただきたい。それによって緑のダムあるいはグリーンベルト等も我々が目指しているこういう事業も進んでいけるんじゃないかなと思って、このためにもぜひ地下水のフォーラムあるいはシンポジウム等を持ってしっかり取り組んでいきたいと8月の地下水サミットの成功に向けて頑張っていきたいと思っております。 ◎総務部長(砂川栄君)   市町村合併についてでございますが、まず最初に審議内容及び市民の反応についてでございます。  合併協議会の審議内容につきましては、合併協定事項である44項目について審議を行っております。協定項目の協議状況等については随時広報紙やテレビ、新聞等において公表してまいっておりますが、協議会につきましては、2月の時点で第10回の協議が行われました。この中で、一つ、合併の方式に関すること、二つ目に合併の期日に関すること、三つ目に新市の名称に関すること、四つ目に市町村の観光に関すること、五つ目に行政区の名称に関すること等が議論され、確認、または継続審議がされております。市民の反応につきましては、宮古テレビが今年1月の議論の様子を伝えております。内容は見えないという声等、さまざまな苦情があるということでございますけれども、これについては謙虚に受けとめて今まで以上にわかりやすい広報に努めてまいりたいと思います。したがいまして、これまでも説明申し上げましたように住民説明会、それから広報紙活動あるいはテレビ放映等々、あるいは推進のためのワークショップ、いろいろ数々の説明や行事をこなしております。それでもなおかつわかりにくい部分がありましたら従来のものを進めると同時に、そして随時その状況を把握しながら、住民の説明に努めてまいりたいと思います。  次に、合併をしなかった場合の市のシミュレーションでございますが、まずこれまで公表されているように、このシミュレーションにある財政の健全化に向けた従来の強硬な対応が必要となっております。まず、平良市の財政赤字の最低ラインが普通会計が累計で17億円に達すると赤字再建団体として転落をしていく可能性が十分にあります。現在の予測では、平成17年度で転落の可能性がございますので、住民サービスが従来より低下することが予想されています。そのため、人件費の削減と、それから同時に単独事業の削減が必要となってまいります。詳細を申し上げますと、当然人件費の削減は避けて通れませんけれども、財政推計をしてみますと平成22年度までに約8億程度の削減しなければならないということで試算をされております。こういった8億円程度の削減をやっていきますと、平成19年度あたりからは黒字に転換をするというふうなシミュレーションでございます。  次に、期限の内容等であります。期限が三つ、一応審議会の方では提案をしております。その一つ目ですが、平成16年の10月1日、まずメリットとしては合併後50日以内に市長選挙が行われるので、新市長のもとで新年度の予算編成が可能となります。二つ目に、年度途中なので、事務的に比較的余裕があり、職員の新市の事務への移行も比較的スムーズに進むということであります。三つ目に、新年度の執行体制の準備に6カ月の期間を要することであります。デメリットの部分は、合併までの準備期間が短過ぎないかという一つの不安がございます。  次に、平成17年1月1日ですが、メリットとしては年度途中なので、業務的に比較的余裕があり、職員の新市の事務への移行も比較的スムーズに進むということです。二つ目に、年末年始を利用して庁舎等への移転、新電算システムの移行作業等が比較的スムーズにできる。デメリットの方が合併後50日以内に市長選挙が行われるので、新市長のもとで新年度の予算編成が不可能であるということでございます。二つ目に、3カ月の新市の予算編成、新年度の暫定予算、新市長決定後の本格的予算編成等作業が繁雑になるということでございます。  三つ目の平成17年3月31日ののですが、メリットとして合併までの準備期間が最も長くとれるということです。デメリットの方は、新年度の施行体制の準備期間がない上、人事異動や進学、就職に伴う住民移動の時期が重なり、窓口業務を初め、関連する業務が混雑することが予想されるということであります。二つ目に、1日のみの予算編成、新年度の暫定予算、新市長決定後の本格的予算編成等、作業が繁雑になるという、それぞれメリット、デメリットがございます。  次に、合併した市町村に対して期限が延びることに対する市の見解ということでございますけれども、総務長官の最近の発言はあるものの、正式に決まっているわけではございません。したがって、文書等による指示等もございません。 ◎福祉部長(伊志嶺守君)   産業廃棄物処理施設の早期建設についてでございます。大浦の産廃処理施設が閉鎖になりましてから、現在の処理施設は平良市野田にあります1カ所しかございません。これでは不足しているという認識を持っております。宮古福祉保健所の報告によりますと、この施設もあと2年で許容量を超えるおそれがあるとしています。現在野田の処理施設の規模拡大の申請をしてございますが、まだ許可はおりてございません。このほかにも申請がなされておりますけれども、許認可は難しい状況にございます。こうした条件の中にあっても産業廃棄物は常時搬出されておりますので、今後新炉建設、それから市町村合併も考慮に入れながら、環境に配慮した施設の設置ができるように県と相談してまいりたいと思っております。 ◎経済部長(荷川取進君)   農業用廃ビニールはどういうふうに処理しているかというご質問でございますが、産廃処理場へ運搬するように指導しております。その場合に、市の方で一部処理費の助成をしております。  それから、八重千瀬の観光でたくさんの人が上陸していますが、環境に影響ないのかというご質問でございますが、確かに年間2,000人から3,000人の多数の観光客が上陸、観光しています。これは場所を限定しての上陸でございますが、影響は多大なものがあると考えております。しかしながら、その漁場、観光資源として非常に大切なところですので、できれば先日富浜議員が指摘したように、イノー周辺のその周遊観光地の形でできればいいんじゃないかと考えております。これについてもう少し観光を取り仕切るその業者の皆さんとも話をしながら検討していきたいと思います。  それから、大野山林内にパッションフルーツの森をというふうなユニークな提言でございますが、すばらしいことと思います。今現在大野山林では、シークァーサーとか、それからグアバ、それからレイシですね、こういうふうな果樹木を植栽しております。それから、パッションフルーツについても一部のところにちょっとありますが、やはり山を知る、大野山林をわかっている方にとっては非常に楽しみな場所でありますのでね、そういうことを少しずつ増やしながら、市民が山に入って山に親しむような形でね、そういうふうな果樹木等の植栽も進めていきたいと考えております。 ◎生活環境課長(二木哲君)   合併浄化槽の事業についてのお尋ねがございますけども、今年度の事業の概要ということでございます。今年度は、一番基本的な生活排水の処理基本計画、この処理基本計画がなければこの事業は導入できませんので、これを15年度で策定してまいります。この基本処理計画に合わせて関係する条例の制定もございます。これが終わりまして、16年度からその合併浄化槽の事業の導入が計画されます。これは県との調整で、15年度のものはもうないということですから、16年度から平良市は該当してきます。ちなみに、この補助なんですけども、5人槽によって違うんですけども、おおむねその事業の、その合併浄化槽を設置する事業のおおむね6割が個人負担になるかと思います。それから、補助額なんですけども、それぞれの人槽によって違うんですが、上限がございます。例えば5人槽であるならば補助金額が35万4,000円。ちなみに、この35万4,000円のうちの2分の1が国の負担、4分の1が県と市と、そういう形になります。  それと、もう一点、不法投棄の現状と市の取り組みという形についてのご質問があったと思いますけども、平良市は毎年不法投棄ごみの撤去は行っているんですが、なかなか後を絶たないのが現状です。現在私ども13カ所ほど確認しております。この13カ所の場所については、15年度、県の緊急地域雇用創出特別交付事業、この事業を導入いたしまして、13カ所の不法投棄ごみは処理していきたいと思っております。 ◎建設部長(長浜幸男君)   トロピカルリゾートアイランド修景重点モデル事業の中身についてお尋ねがございました。  この事業の考え方、コンセプトにつきましては、本市の原風景を保全、活用することをもって子供たちの歴史学習あるいは観光振興に役立てたいということでありまして、漲水、荷川取一帯の由緒ある地域を歴史文化ゾーンとして設定をいたしまして、ここで歴史文化ロード、いわゆる平良綾道計画を立てました。これの具体的な事業として立ち上げたのがこの修景重点モデル事業でありまして、今年度5,400万円で漲水石畳、それから住屋御嶽、それから仲宗根豊見親墓などなど10カ所で修景と東屋などの事業を行います。樹木については、フクギ、テリハボク、ガジュマル、モモタマナなどですね、地域の特性を生かした植栽を進めていきたいと考えております。  次に、桜公園について、ぜひつくったらどうかという市民の方々のご提案があるというご提言もいただきました。以前本市においてもイペーの木とあわせて寒緋桜の苗を市民の方々に配布して奨励したことがございます。あわせて平良市の植物園でも桜の木を植えて、その整備をしてきたのでありますけれども、気候でありますとか土壌、条件などから考えまして、寿命が大体30年くらいということで長もちしないというところのそういううわさがあります。多分石垣でありますとか北部などでは、酸性土壌ということが寒緋桜に適しているのかと思うのですが、宮古においてはアルカリが主体であるということもあって桜の木が長もちしないという、30年くらいということで、この桜公園ということについて、いまいちなかなか難しい問題がありますけれども、今後そのあたりも含めて土壌条件、気候風土、品種のことも含めて検討させていただきたいと思っております。 ◎農政課長(長浜博文君)   富永元順議員の家畜排せつ物処理施設事業について説明いたします。  平成16年11月に施行される家畜排せつ物法は、これまで畜産農家が行ってまいりましたふん尿の野積みと素掘りが禁止されることになります。適用基準は、肉牛繁殖用で10頭、馬10頭、豚100頭、鶏200羽以上であります。本市で適用される農家は、14年末、去年の末で肉用牛農家で39戸、養豚農家で2戸、養鶏農家で1戸でございます。これまで3回ほど市民の農家の皆さんに説明会をやってまいりまして、補助事業とリース事業についても説明してまいりました。その結果、畜産基盤再編総合整備事業、多良間で実施している俗に言う畜産基地事業ですが、それの方に2人の申請がありまして、15年4月から5月にかけてヒアリング、16年度計画認定、17年度実施の予定です。それから、国、県の補助もございまして、耕畜連携事業で資源循環型農業で国50%、県25%の補助事業もございます。それから、50%補助のリース事業もございます。これまで農家から相談あったかということですが、平良市一円とした事業の実施について計画を実施してまいりましたけれども、農家の協力が得られず、今事業のストップをしている状態でございます。 ◎むらづくり課長(池村恵慈君)   農漁業集落排水事業のそれぞれの地区の進捗状況につきまして答弁いたします。  久松地区が加入率が27%でございます。池間地区が4%、それから高野地区が2%、宮島地区が12%と低い状況になっております。それから、13年度実績におきます維持管理費に対する歳入の割合ですが、久松地区が56%、宮島地区が1%、その他はゼロとなっております。それぞれ加入率、歳入に占める割合が低いことに関しまして、引き続き加入について理解を求めて努力をしていきたいと思っております。  次に、高野地区につきましては、昨日市長が答弁しましたように、企業団に対してその理事会でも助成する方向で決定をされているということでありますので、企業団の方で何らかの助成をしてもらえるものと思っております。それとあわせまして、平成15年度当初からぜひ同じような地域である城辺町、それから高野地区、加治道住民と一緒になっていろいろと話し合いを進めながら、それぞれ歩調を合わせた加入をぜひやっていければなと思っております。 ◎商工観光課長(狩俣博三君)   久松五勇士の整備についてお答えいたします。  久松五勇士公園については、以前補助事業を受けて整備する方向で進めておりましたが、現在整備に至っておりません。幸いに現在水産課の方で漁港関連整備事業で五勇士周辺の整備が行われております。その整備の状況を見ながら、観光資源としての整備の手法、補助メニュー等を模索しながら、方向性を検討していきたいというふうに考えております。 ◆富永元順君   再質問いたします。  先程観光課長からもありましたように、久松五勇士公園整備については水産課の方で検討していくということありますけれども、市長に対しても先程この五勇士公園に対する答弁漏れがありますので、お願いしたいと思います。  それと、不法投棄に対してのこれまでにどういった罰則が適用されたのか、また最近の罰則規定の見直しがあったというふうに報じられておりますけど、それについての答弁も漏れておりますので、よろしくお願いします。  続きまして、福祉行政についてお伺いしたいと思います。1点目に、敬老祝金についてでありますけれども、今定例議会に平良市敬老祝金条例の一部を改正する条例が提案されておりますが、昨日の嵩原議員の一般質問でも取り上げており、委員会審査は全会一致で否決された報告ありましたが、私もこれについては条例の改正はすべきではないと思っております。平良市は、これまで敬老の日を祝して満70歳以上79歳までのお年寄りに2,000円、満80歳から89歳までの方に4,000円、満90歳から99歳の方に7,000円、満100歳以上の方に1万円を敬老祝金として支給して大変喜ばれてきております。それを、これは聞いたかどうかわかりませんけれども、年寄りの方々の意見を聞かずに、言葉は悪いんですけども、何かだまし討ちするような形で、いきなり満100歳以上の方だけに1万円を5万円に増やすという一見よさそうなことでありますけれども、これは市長の施政方針というか、その市政運営に、公約というんですか、それに対しても福祉の後退と言わざるを得ないと思っております。ですから、この条例を提案すること自体、敬老祝金条例の目的の第1条にありますけれども、「その長寿を祝し、敬老思想の高揚を図り、もって高齢者の福祉の増進に寄与することを目的とする」という条文に著しく違反していると思いますので、市長の見解、正直な気持ちをお伺いしたいと思います。  次に、乳幼児医療費助成についてお伺いいたします。これまで平良市は、3歳未満の乳幼児に対して医療費は全額無料となっておりますけれども、新年度から5歳未満児に対しての助成事業がスタートすると聞いております。そのことについては、大変喜んでおります。そこで、内容について対象者の5歳未満児に助成枠が拡大したということから、対象者の数、それから及び予算総額は幾らになるのか、ご説明を願いたいと思います。  次に、認可外保育園の助成についてお伺いいたします。これまでも認可外保育園の皆さんの要望が市当局に寄せられていると思いますけれども、公立や法人の保育所に比べて助成額は余りにも少ないということで、保育園の運営に大変な支障を来しているというのが認可外保育園の実情であります。そこで、平良市においても認可外保育園の子供たちも平等に保育が受けられるような環境づくりに行政支援が、これまでもやってきておりますけれども、まだまだ不十分であるというふうに思っております。そういった意味からも、新年度の助成事業の内容は現在どうなっているのかお聞きしたいと思います。  次に、道路行政についてお伺いいたします。平一小正門前道路は、平成14年度から整備は進められてきております。念願の宮古高校前通りは新規事業としてスタートする運びとなり、大変地域の皆さんも喜んでおるところであります。そこで、お伺いいたしますが、平一小正門前の道路と宮古高校前道路の事業の概要並びに地域住民との話し合いの状況についてもお聞きしたいと思います。  次に、臨港道路荷川取線の整備についてでありますが、下崎埠頭へのアクセス道路との連結、また下崎10号線に結ぶ重要道路として現在整備されておりますが、マルマサ菓子店から、それから丸金ストアーまでの道路が、現在舗装はされておりますけれども、もう道路のでこぼこが余りにもひどくて、そしてほこりも多いんですけども、またその通りには豊見親墓とか人頭税石もあります。しかし、そこをじっくりと観光しようにも、駐車場もなければちゃんとした歩道もないということで、大変環境的には悪い状況の道路でありますので、その道路の現在舗装されている部分でありますけれども、道路の改修、そういったゆとりある歩道の設置、駐車場の確保、そういった整備事業はできないのかどうかお聞きしたいと思います。  次に、県道川満―高野線、たらま屋前の右折進入路の開設についてでありますが、前議会でも宮城英文議員ともどもに質問したところでありますけれども、その後我々の要望は市当局から県の方にはどういった形で要請されているのかどうか、その進展についてはどうなっているのか、ご説明を願いたいと思います。  次に、防災対策についてお伺いいたします。まず初めに、平良市の防災マニュアルの概要についてのご説明を願いたいと思います。昨年暮れのちょうど議会中だったと思うんですけれども、12月議会開会中に地震による津波警報が発令されました。我々もこの6階の会議室の廊下のベランダの方からその様子を見守っておりましたけども、見ると多くの市民がこの平良港に行ってその津波を見るという、いわば危険なこういう状況もありました。人間だれでもそういったやじ馬的な感情ありますので、これはいたし方ないと思いますけれども、しかし万一これが津波が来た場合にですね、大変な被害が起きたと思っております。そういった市民の防災意識の低さというんですかね、に対する驚きのコメントも地元マスコミでも取り上げておりますけれども、このような市民の防災意識に対して当局としてどういうふうな指導というか、対応をしていくのか。その防災マニュアルというのは本当に徹底しているのか、それについてご説明を願いたいと思います。  また、現在のイーザト飲食街では、消防車の入らないような狭い道路がたくさんあります。そういった地域での防災対策はどうなっているのかについてもお聞きしたいと思います。  それに関連するんでありますけれども、今現在のそういう飲食街というのは、戦前戦後、宮古のそういった飲食街として発展してきておりますけれども、これからの宮古の観光産業を進展していくためにも、新しいそういった飲食街の建設が、新たなその地域での建設が必要であると思いますけれども、そういった防災面からも環境的な面からも、ぜひ新しい飲食街の建設計画を考えたらどうかという、本当に多くの市民の方々からの意見もありますけれども、当局の見解をお聞きしたいと思います。  次に、宮古伝統工芸センターの新築移転について、現在どのような建設計画になっているのかお聞きしたいと思います。  それから、広域葬祭場の建設についても、現在の進捗状況についてのご説明を願いたいと思います。  答弁を聞いて再質問したいと思います。よろしくお願いします。 ◎市長(伊志嶺亮君)   富永議員のご質問に答弁漏れがありましたので、お答えします。  久松五勇士公園の整備について見解とエピソードなどはないかというお話でした。この公園の整備については、担当から話がありましたように、メニューをこれから探して整備したいと思いますけども、久松五勇士については司馬遼太郎の「坂の上の雲」に取り上げられておりまして、司馬遼太郎ファンからもその文学碑をつくったらどうかという提案もあります。それで、その文学碑の整備とあわせながら、この公園整備をしていければと、そのように思っております。  敬老祝金についてでございますけども、大変胸の痛い思いでこの提案をいたしました。介護保険給付費がもう予想以上に伸びまして、前年度に比べても2,500万ぐらいの伸びがありまして、大変苦しい思いをしております。これは苦しいというだけではなくて、それだけ介護の必要なお年寄りが増えているということですので、これの根本的な対策として健康なお年寄りづくりのために介護予防事業を拡大しようということで、このような提案をいたしました。しかし、やっぱりこれは委員会でも皆様方が感じたようにこれまでの敬老祝金を差し上げた趣旨にももとるところもありますので、議員の皆様方のご意見も聞きながら考えていきたいと、そのように思っております。 ◎総務部長(砂川栄君)   平良市の防災対策マニュアルについてのお答えをいたします。  平良市には防災計画書ができ上がって、それに準じて防災に努めているつもりでありますけれども、必ずしも細かいところに十分配慮されているということができないのも事実でございます。したがいまして、質問にありました津波時における防災対策ですけども、まず津波における防災区域は平良市地域防災計画で平良市の平良港一帯が津波危険箇所として指定をされております。警報発令時には防災無線及び広報車により避難を呼びかけておりますけれども、住民の反応としては必ずしもよくない状況もあります。警報発令時の規制を条例化する意見等についても聞いております。防災に関する意見交換会の中でも関係する多くの皆さんが集まっていろいろ意見を述べる中で、そういう条例化に対する意見等も寄せられております。  そして、個々の意識をどう高めていくかということも、また大変重要なことでございます。災害が発生すると危険な箇所には寄りつかないというのは当然ですけれども、先程質問の中にもありましたように、やじ馬的なといいましょうか、その状況を把握するためにそういった危険箇所に近寄るというのも一つあります。そういうところについては、やはりじかにパトロールをして注意を促す、指導をするというのも一つの防災対策につながるものと思いますので、その辺については今後十分に検討しながら対策に努めてまいりたいと思っております。  次に、イーザトの防災対策でございます。平良市地域防災計画において、南西里及び北西里は火災危険箇所として指定をされております。また、火の発生を未然に防止するため、その対策は宮古広域消防組合により防火管理講習立入検査の実施を通じて防火思想の普及あるいはその高揚に努めているところでありますけれども、市としてそのイーザト地域に入りまして、防災対策についての指導をしたことはございません。これを機に、その辺についても十分検討しながら努めてまいりたいというふうに思っております。 ◎福祉部長(伊志嶺守君)   乳幼児の医療費の助成についてお答えいたします。  今回県が5歳未満児まで助成するということに伴いまして、本市としても県に準じた形で助成することといたしております。その内容ですが、3歳未満児については入院、入院外とも助成いたします。それから、3歳児以上5歳未満児につきましては入院費のみとして、この場合1日当たりの自己負担額があるということでございます。実施時期は10月からを予定しております。対象人員でございますが、3歳未満児で1,247名、3歳児から4歳児までか891名となっております。額でございますが、予算にも計上してありますけれども、3,680万円を計上してございます。 ◎児童家庭課長(下地敏雄君)   認可外保育園に対する助成金の件でございます。新年度も引き続き認可外保育施設に対しましては、園児の健康診断費、賠償責任保険料、教材費、おやつ及びミルク代、調理員の検便費を補助してまいります。それから、保育向上連絡協議会より当市への補助金の請求がございました。内容としましては、給食費、保育士の研修費、施設の充実費、運営費の補助でございました。しかしながら、市の財政状況は非常に厳しい状況にありまして、新年度の予算計上はできませんでしたけれども、今後については県が新たな補助項目を提示してきた時点で、その内容を十分に審査をして対応してまいりたいというふうに考えております。 ◎道路建設課長(武富清君)   平一小と宮高前道路整備事業について事業の概要並びに地域住民との話し合いということであります。B―53号線でありまして、これは交通安全施設事業で、平成14年度から平成18年度までの計画で進めております。事業の概要といたしましては、道路延長が140メーター、幅員が15メーターであります。総事業費については6億6,300万円であります。今後の事業執行に当たっては、学道でもありますので、地域の住民と協議もしながら事業の執行に当たっていきたいと思っております。  次に、県道川満―高野線、たらま屋前の右折進入路線の開設についてということですけども、この路線は県道高野―川満線でありまして、この箇所については県で整備が終わっている箇所であります。したがって、その整備については交通の緩和と安全を考慮して進めているところでありますが、指摘の中央分離帯を取り除いてたらま屋に右折するということは現在厳しいとのことであります。しかし、将来この場所がどう変わっていくか見きわめながら検討していくこともあると思料しております。 ◎港湾課長(与那嶺大君)   臨港道路荷川取線の整備についてのご質問でございます。ご指摘のマルマサ菓子店から丸金ストアー前の約1,200メーターの区間でございますが、整備後10年以上経過いたしまして、ご指摘のとおり車道の舗装面の凹凸が目立つ箇所が何カ所も出てきている状況でございます。凹凸の原因としましては、当初の設計量、交通計画量と申しますけど、交通計画量の増加がその大きな要因になっていると思われます。将来の交通予測量として現在都市計画課が出しています道路の整備プログラムによりますと、8,000台から9,000台を予測しておりまして、大分計画交通量の増加が見込まれています。そういう意味からも、現在の舗装構成ではこれからも損傷の方が大分予測されますので、平良港工事事務所を初め、総合事務局の港湾計画課と協議しながら、何とか補助事業で見直していけないかどうか、これから協議を始めていきたいと思っています。  また、駐車場等の不足につきましては、臨港道路に隣接しまして緑地が設置されてございますので、その辺の緑地の使用も含めまして、総合事務局初め、関係機関との協議を始めていきたいと思っています。 ◎商工観光課長(狩俣博三君)   伝統工芸センターの建設についてお答えいたします。  昨日も答弁したとおり、伝統工芸センターの老朽化に伴いまして、早急に建替えはしなくちゃいけないというふうに考えております。場所の選定に当たっては、観光資源としての活用をすることなどを考慮に入れて、あわせて宮古上布のPRをしたいとのことから、慎重に検討をしている段階でございます。候補地については数カ所挙がってはいるんですけども、まだ決定に至っていないというふうなことですので、また事業費がかなりかかりますので、できる限り高率補助のメニューを入れたいというふうなことで考えておりますので、そういった条件などを見ながら、早い時期に場所の決定をしていきたいというふうに考えております。
    ◎都市計画課長(宮国泰男君)   防災対策についてということで、新飲食街建設計画はないかということでございますけども、今のところ新たな場所で飲食店街をつくるという計画はございません。  ただ、防災上の観点から、イーザト街の防災をどうするかという部分がありますけども、今都市計画課の方で下里西通りという道路を今やって整備に入っております。これが早くあくことによって、相当防災上はよくなるというふうに考えてはおります。あとは、こういう飲食店街の跡の場所というのは、通常は埋め立てしたところに何か町ができる、そこにそういうようなお店が必然的に建っていく、そのような場合が非常に多うございまして、今までの中で特別にそういうところをつくっているということは多分にないかと思いまして、我々の事業の中でもなかなかそれは難しい取り組みだろうというふうに考えております。 ◎生活環境課長(二木哲君)   先程答弁漏れがあったもので、お答えいたします。  一つは、不法投棄において罰則の適用があったのかどうか。平良市においては、まだその罰則を適用した例はございません。  それと、罰則の強化がされているんじゃないかというような話ございますけども、大変申しわけないんですが、その罰則の強化につきまして、まだ情報をとっていないんですけども、ただ廃掃法において国の環境省の方においては、国が今後不法投棄された場合にその調査あるいは立入権限を持つというような動きにあるのは承知はしているんですけども、その罰則の強化は、要するにこれは罰金でしょうか、それが大幅に上がるのか上がらないのかですね、その辺の情報がまだとられていませんので、今調べさせているんですが、この時間内に答弁がもしできないとするならば、後日議員の方にもし了解が得られるならばお答えしていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 ◎総務部長(砂川栄君)   葬祭場の件についてお答えを申し上げます。  まず葬祭場建設については、事業主体は宮古広域ということになっておりますけども、平成8年の8月に建設検討委員会を発足をして14年の5月まで8回の検討委員会を行っておりますけれども、当初予定されていた場所が建設が難しいということになりましたので、まだ用地の部分についてはある程度内定はしていますものの、公表できる段階までは来ていません。ちなみに、その当時の事業概要といたしましては、大体7億6,500万ぐらいかかるというふうな予定で事業を試算しましたが、新しく場所が変わることによって、またこの事業費は変わるものと思っております。内容といたしましては、建築本体、それから機械設備、電気設備、水道設備等が入ります。その炉の方については、工事の計画では3基、附属が1基ということで、そのほかにそこに対するアクセス道路や設計監理等も含まれておりまして、そういう計画で進めていましたものの、場所がまだ未定でございますので、その場所の決定によって内容的には変わってくるものというふうに思っております。 ◆富永元順君   市長も確信持ってトゥリバーの代金は入るということですから、入る時点においては、あれは延滞金ですか、これも1億何千万ありますので、ぜひこの敬老祝金にそれを充てていただきたい。もう10年分もあると思いますので、かえって100歳以上には100万円を支給するような、そういった寛大な措置もいただきたいなと思っております。  これをもちまして、私の一般質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(池間青昌君)   富永元順君の一般質問はこれで終わります。 ◆眞榮城徳彦君   通告に従いまして一般質問を行っていきたいと思います。  まず初めに、平成15年度予算についてでありますけども、この今年度の予算がちょっとつぶさに拝見しましたけども、非常に率直な感想としてむなしいというか、悲しいと申しますか、だんだん本当に厳しくなってくるなというのが実感でございます。  それで、お聞きしますけども、今年度の一般会計の総額は165億2,500万円。去年度14年度に比べて4億2,000万円の増、率にして2.5%の伸びとなっています。そのうちの自主財源比率は22%、前年度比較でマイナスの2.4%。依存財源は78%で、前年度に比較するとプラスの4%となっています。この歳入歳出の特徴としては、市税が約3,000万の落ち込み、地方交付税が同じく3億9,250万の落ち込み。逆に市の借金であるところの市債が3億7,870万増えているわけです。この特に地方交付税の7%減、逆に市債の28.6%の大幅な伸びは、言ってみれば今年度予算の際立った特徴であり、つまり現在の平良市の財政的な危機状況を如実に示すものと言えると思います。特に市債の中で財源不足を補てんする臨時財政対策債、これが今年度6億9,050万となっておりますけども、これは限度額いっぱいの借り入れ状況となっているそうです。これは平成15年度、つまり今年度までの特別な措置的なものだと聞いておりますが、これがなくなると来年度はどうなるのか、この辺の見通しをまずお聞きしたいと思います。  次に、市長は一般会計、施政方針の中でこの一般会計予算に触れ、「前年度比2.5%の伸び、これは普通建設事業が前年に比べて3億7,000万、率にして8.6%伸びたことによるもので、学校施設、道路、農村整備、土地区画、漁港などの補助事業の増によるものです。」と述べておられます。「今年度は厳しい財政状況にあっても景気刺激策として公共投資を増やし、内部努力として人件費の削減や単独補助の減額など、歳出の抑制に努めた予算編成となりました」と説明しております。  そこで、確かに普通建設事業費の国、県の補助事業は4億9,000万増えているが、一方で単独事業費、これは3,000万円、率にして実に24.9%減っているわけです。さらに、その扶助費の市単独事業では2,357万円減っているわけですね。その内訳の主なものは、先程も富永元順議員が説明しましたとおり、まず敬老祝金、これが1,160万、火葬葬祭費270万、学校給食補助400万、重度心身障害者激励金、これが345万、寝たきり老人見舞金150万、これが全部切り捨てられているわけですね。つまり減額されているわけです。これを見てみますと、例えばわけのわからないのは土木費の公園費2億1,000万を例に出しますと、パイナガマ公園が8,600万、荷川取公園も同じく8,600万、これは国、県の支出金が8,600万で地方債が8,380万、あと一般財源の持ち出しが3,895万というふうになっておりますけども、その落差と申しますか、このギャップ、伊志嶺市長は過去の政治公約、選挙ごとのですね、あるいは政治理念、これからいつも福祉、行政、弱者の立場、こういったものを標榜して今まで過去8年あるいは9年間ですか、やってきたと思うんですけども、この数字だけを見てみますと、幾ら財政が厳しいからといって、こういったいわば急なといいますか、安易なといいますか、こういった削減及び切り捨て、これは伊志嶺市政あるいは伊志嶺カラーは大きく方向転換をした結果としか映らないわけですよ。ですから、市長にはこの中身、どうしてこんなふうな数字を今年度予算としてつくったのか、その辺の説明をまずお聞きしたいと思います。  次に、平良市の財政健全化計画についてお聞きします。先程合併しない場合の平良市のシミュレーション、これが出ておりましたけども、私はまだ見ていなかったもんですから、平良市独自の5年ないしあるいは10年間の合併しない場合のシミュレーション、これをお聞きしたかったんですけども、先程総務部長から説明がありましたから、これ省きますけども、それでこの財政健全化計画、いわゆる平良市が今までずっとやってきたものですね、これ最後に出たものなんですけども、平成13年の12月の平良市財政健全化計画の検証ですね、これ以降ばったりと出なくなったと。これ私の推測なんですけども、市町村合併を控えて今さらこんなことをやってもしようがないと。平良市独自の健全化計画を立てても、市町村合併が控えているんだから、もうなし崩し的に市町村合併に組み込んで全体としての財政計画を立てようというおつもりなのか、それとも何らかの理由でこういうしっかり今まで継続してやってきたものをやらなくなったのか、その辺をまずお聞きしたいと思います。  そこで、これが出ないもんですからわからないんですけども、そこでお聞きしたいのは、いろんな数値があります。これ書きとめておいてほしいんですけども、1番目に経常収支比率、これ13年度、14年度でお答えください。次の市債残高、これはきのう富浜浩議員が詳しく質問をして、また当局も答弁されておりますから、これは省きますけども、ただ市債残高の15年見込み、これだけ教えていただきたい。それと、3番目に財政調整基金、それから市債の管理基金の残高、4番目に公債費比率、5番目に起債制限比率、これだけをお聞きしたいと思います。  答弁をお聞きしてから再質問をしたいと思いますので、よろしくお願いします。 ◎市長(伊志嶺亮君)   眞榮城議員にお答えしたいと思います。  施政方針についてでございますけども、今年度の施政方針の主なテーマは自立へ向けた行政経営の実現を基本テーマとしております。今大変不況な時代でありまして、市民はこの不況感にあえいでおります。不況時代の景気浮揚あるいは市民生活の活性化を主眼目にしております。施政方針でも述べましたが、建設、教育、経済、福祉予算の中に普通建設事業が含まれており、特に教育予算の中では校舎、プール等の普通建設事業を重点的に推進して教育環境の整備を図っております。それで、教育予算も福祉予算も全体的に減っているわけではないということをご理解願いたいと思います。  他のことは、担当をもって答えさせます。 ◎財政課長(狩俣照雄君)   財政健全化についての質問の中で、財源対策債が今後どうなっていくかという見通しについてのご質問がありました。確かに臨時財政対策債は、13年から15年までという制限の中での借り入れをしてございます。15年度以降の見込みとしては、今のところ情報的には入ってきておりません。ただ、やはり今の景気の状況から見ると、当然ながら対応ができるんじゃないかというふうに期待をしております。  それから、起債残高、経常収支比率ですけども、13年度においては93.0です。それから、14年度におきましては94.0です。それから、公債費比率は13年度が20.2、14年度が20.1です。起債制限比率、これは平成13年度が16.6、14年度は、これはまだ決算が出ておりませんので、数値は申し上げることができません。  見通しとしても、起債制限の場合は出ないんですよ。 ○議長(池間青昌君)   休憩します。                                     (休憩=午前11時24分)  再開します。                                     (再開=午前11時26分) ◎財政課長(狩俣照雄君)   市債残高の15年度の額ですけども、192億2,900万でございます。それから、財政調整基金、これは14年度が870万4,000円。15年度につきましては70万4,000円でございます。それから、経常収支比率につきましては、13年度が93.0ですね。それから、14年度が94.0です。  あと財政健全化計画について平成12年度までの計画が13年度以降は出されていないということですけども、確かに平成12年度には健全計画パート3を公表して13年度もその計画に沿ってきましたけども、13年度においては検証を行っております。  それから、財政健全化計画のパート4については、先程もご指摘がありましたように12月ごろまでには作成して意向を示したいということを申し上げましたけども、今国の財政事情が激変している関係で内部調整をいろいろ繰り返しておりましたところ、予算編成との兼ね合いもありまして、作業が遅れた原因でありまして、新年度早々には立ち上げて公表していきたいなというふうに考えております。  合併しない場合のこれからの平良市のシミュレーションですけども、これにつきましては当然ながら、もうこれから健全化計画を立てながら、今後のシミュレーションはしていきたいというふうに考えています。 ◆眞榮城徳彦君   ありがとうございました。やっぱり予想したとおり、もうひどい数字になっているわけですね。特に経常収支比率ですか、これが93%、13年度ですね。14年度が94%。これはもう末期的な症状を示しているとしか言いようがありません。この件に関しましては、ぜひ早く苦しいなりにも行政としてしっかりと、財政健全化計画は大事なものだと認識していますんで、早いうちに作成して我々にもお示しいただきたいと思います。  次に、施政方針について質問いたします。この今年度出ました市長の施政方針、「自立へ向けた行政経営の確立を目指して」という表題がついておりますけども、この中を見てみますと、まず五つの重要課題として位置づけるとしまして、市町村合併論議の受け皿と、その対応について、地下水の保全について、経済の活性化について、健康都市の創造について、健全な財政運営について、そして各部門の主要施策として六つのジャンル別に政策展開を行っているわけですが、その中身の立案とか指針は、それはそれとして課題を確実に克服するために、なお一層の努力と申しますか、そういったものが望まれるわけなんですけども、大ざっぱで悪いんですけど、市長、この中で平良市として、あるいは市長としてこの各施策の中で最優先課題というのはどういったものを考えているのか、その辺をお聞きしたいと思います。もしありましたらその理由についても伺っておきたいと思います。  次に、関連してトゥリバー問題にいきたいと思うんですけども、実は昨年虚偽の例のあの農振除外問題が発生して百条委員会が設置されました。このことは記憶に新しいところなんですけども、そのときも私は議会で指摘したように、この市長印の押印問題、なぜそういったずさんな形でそういった事件が起きたのか、このことについて詳細な検討とか分析をするべきだと申し上げて、規律もたださなければならないと話した覚えがあるんですけども、私はここで問題にしたいのは、当局の内部の多少のなれ合い主義と申しますか、そういった体質、これもぜひもう一度問題にして、きちっと綱紀粛正をしていただきたいと言いました。関連して悪いんですけども、このトゥリバー問題に関しても、きのうから各同僚議員が指摘しておりますように、実際に契約相手方に対する事前調査の不備とか見通しの甘さとか、どうしてもそういったものが私の感じとしては全面に出てくるわけです。そのためにこのような事件を招いたと言っても過言ではないと思うんですけども。  もう一つ、私気になるのは、昨年12月27日の臨時会において質疑の中で、当局の答弁の中なんですけども、これ担当者の余りにもその断定的な物の言い方、発言と申しますかね、例えば間違いなく入金はされるので、云々から始まって、一つ一つ確認をしていきたいと思うんですけども、入金がその土地代金以上の額が銀行に振り込まれてしまったので、一たん戻したと。もう一つは、そのために送金の手続をやり直すことになって、これが24日には完了しているはずだ。3番目には、26日には送金をしたいと言ってきたので、ただし時差の関係で11時間後になるので、今その送金関係を銀行間で一生懸命頑張っている。これは、事実を話していることなんですよね。憶測じゃなくて。こういうことがありましたと報告しているわけですから、これは我々は事実と認めざるを得ない。もう一つ、日本側の受け入れ銀行がぜひ自分たちのところで平良市の口座を設けてもらいたいという申し込みがあったので、速やかにその口座を開き、実際のその収入役が通帳も保管していると、ここまで述べているわけですよ。こういったこのこれはあくまで事実ですと、全部、議会で答弁しているわけですから、議会としてはこの事実を信じる、信じないは別かもしれないんですけども、当然信じますと。それであれば、頑張って一生懸命41億円振り込みがあることを信じて議会も応援するから、決議をしましょうということで、そういう形になったわけですね。これ非常に悪いんですけども、なぜこのような断定的なことを議会で答弁したのか。これは、市長を初めとして市当局が全部これを納得了承したということなんですよね、多分ね。ですから、市長の答弁は市当局のこれは当然統一見解であると、統一見解であるというか、これは統一的な事実であると認めてよろしいということでありますから、この事実関係を済みませんでしたと、実は事実ではありませんでしたと謝られても今さら困るんです。もう見解の相違と市長おっしゃるかもしれないんですけども。  私その間に、12月27日の臨時会のことなんですけども、市長はほとんど一言もしゃべっていないです。この答弁はしていないんです。室長が全部やったんです。室長がやったということは、市長当然それ室長がおっしゃったことをこれは事実だと確認したわけですよね。事実確認しているから、黙ってそれ黙認しているわけですよね。室長の言葉は市長の言葉ですから、これは間違いないですね。ですから、これからきのうからそういった新城啓世議員を初めとしてこの問題が紛糾するわけなんですけども、市長ですね、行政責任者として一連の事実関係を見ていて、社会通念上これはそれでも太眞側あるいはソロモンさん側を信じてお金が入ると。努力はしても結構なんですよ。今現在でもお金が入るものと確信していらっしゃるのか、もう一度お聞きしたいと思います。  これからのお願いなんですけど、特に室長、当局には、太眞側の説明だけを聞いて、これを事実であると早合点しないでください。マネーロンダリングの件でも、入金されない理由はマネーロンダリングの問題のみであると、きのうも室長ははっきり答えているんですよ。それと、もう一つ、これ見逃しちゃいけないんですけども、平良市側からは契約解除は絶対にしないと、そこまで言い切っていると。  3番目、これ本当に大丈夫ということであれば、我々としては、あるいは市民としては、議会としてでもいいんですけど、一体その期限は平たく言えばいつまで太眞側を信用するのか。例えば期限を切って言えば6月議会あたりまでも待つ気持ちがおありなのか。この3点ですね。やっぱり我々議会も市民もここでいま一度確認して聞いておきたいのは、この件に関しての為政者としての市長の責任を明確にしてもらいたいと、これを聞いておきたいと思います。  次に、観光行政についてお伺いします。市長、施政方針の中に出てくる観光産業の振興についてはですね、残念ながら今年度も目新しい展望や指針というものが全く盛り込まれておりません。例の平良市観光振興基本計画を機軸にして、チャンプルー・ツーリズムですか、つまり総合観光をテーマに観光産業を宮古圏域の総合産業として位置づけ、積極的に推進してまいりますとありますが、こういうところを施政方針だからしようがないかもしれないんですけども、もう少し具体的に言えないものかどうか。何事においても積極的に推進しますというその行政的表現といいますか、あるいは手法はもうそろそろ脱却して、今できることをすぐやる、また今やらなければならないことは何かターゲットを絞って、これから特に観光振興については行っていただきたいと思うんです。  例えば修学旅行を例にとるならば修学旅行を、まず滞在期間中のメニューづくりなどを綿密にして徹底的に修学旅行を受け入れる側の受け皿としてのやるべきことをやる。その上で、旅行エージェントや学校が、それから各地域を管轄のする教育委員会にそのメニューを提示して、宮古に来たら、あるいは平良市に来たらこういったものがありますよと、こういったすばらしい修学旅行になりますよという、こういったものを細かく提示して、その上で積極的な営業を展開すると。ですから、ここでいつもやっているマスコミ招聘事業、それから観光感謝フェステバルエージェント招聘事業、こういったものもメニューさえしっかりあれば生きてくるわけです。何も抽象的な体験滞在型観光への転換などと言わなくとも、平良市あるいは宮古という島はこういうことがあって、観光面にはこういった事業がありますよと。ですから、どうぞ利用して安心して来てくださいと。絶対に後悔するようなことはありませんというふうに単純明快に営業をすれば、これは旅行エージェントも学校側も、あるいは教育委員会もこの話には乗ってくると思うんですよ。  例えば沖縄全体でやっているPRしている長寿県、これの秘密、食材に関するところなんかですね、あるいはこれだけあるゴルフ場を利用したゴルフ体験、それから宮古島のシンボルであるミニトライアスロンの体験とか、海のメニューでは当然ダイビングとか釣りとかシュノーケリングとか、体験事業として農業、漁業体験ですね、これ地元にどんどん入っていく。観光地やその商店街だけでなく農村あるいは漁村に入って実際に体験して修学旅行の生きた教材としてやってもらうと、これは非常に夢のあることだと思うんですけどもね。もう一つ、きのうも富浜浩議員がおっしゃっていましたけども、地場産業センターの設置は、公設市場の建替えた跡にこの市場をフルに利用する、それから朝市の件もありましたね。ですから、もっと開放的な空間としてこういったものを観光面で活用していく工夫が必要であると考えるわけです。  長々としゃべってしまいましたが、そこで質問をしたいと思いますので、よろしくお願いします。その一環として健康ふれあいランド構想、これはもうずっと市長がおっしゃっていることなんですけども、一つ一つ簡単に質問していきますから、よろしくお願いします。これ総事業費は幾らになるのか。2番目に、運営管理というものはどこが主体でやるのか。完成後の維持管理費は年間幾らぐらい計上するものなのか。施政方針の中では、3番目に、生活環境整備や基盤整備としてのグリーンツーリズムの拠点となるとあるが、もともとこの健康ふれあいランド構想とは健康保養地なのか、それとも観光施設なのか、その辺をお聞きしたいと思います。  次に、商工観光課から観光まちづくり課への名称変更についてお伺いします。これは、市政方針の中でも言われておりますけども、観光に重点を置いた産業振興を図るため、充実を期すとありますが、この中身に関してお聞きしたい。従来の職員の数とか管理者級の配置がえは、これによってどう変わっていくのか。それと、2番目に、商工関係への事業と観光の切り離しを、あるいは仕事の区分けを明確にして、観光専従チーム、いわゆるタスクフォースをつくる気持ちはあるのか、その辺をお聞きしたいと思います。  それから、まちづくり総合支援事業についてお伺いします。今年度ですね。コミュニティー道路、根間地区物件補償として新規に2億円計上されていますが、その内訳と事業内容を詳しく説明してください。  以上、答弁お聞きしてから再質問をしたいと思います。 ◎市長(伊志嶺亮君)   眞榮城議員にお答えします。  施政方針の中で、主要政策5項目のうち優先順位を述べろということでございますけれども、これは市政全般にわたることですので、私には優先順位というものはございません。  それから、トゥリバー売却について、入金の確信はあるかということでございますけども、入金の確信は今もってあります。いつまでかというご質問です。これは、相手側に誠意が見られないと私が判断したときまでと申し上げたいと思います。  責任のことについてもお尋ねがありました。私の課せられた最大の責任はトゥリバーを売ることだと考えておりますので、一生懸命間張ります。 ◎平良港埋立地活性推進特別対策室長(下地貞彦君)   トゥリバー問題で大変ご心配をおかけしておりまして、係の者として大変申しわけなく思っております。さらに、私の議会での答弁の模様が断定的な言葉になっているということですが、やはりこれだけの大きな事業を遂行するわけですから、非常に事業に対する不安な気持ちでこの事業を進めるわけにはいきません。これはいけるという強いその信念を持って大丈夫だというような自信でもってしかその事業が進められない関係上、その断定的な言葉になっていると言われると、大変そうかなという感じがいたします。  それから、資金の送金のやり直しなどがあったとか、さらに銀行の手続中というような答弁を信じたということですが、そういった問題についてもきのうから議論がありまして、市長みずからそれに対するコメントがあるというようなことで、市長にそういうコメントさせる係の者としては大変申しわけないというふうに思います。  それから、日本側の銀行での口座開設をも当然信じたということですが、間違いなくそれは収入役が新設した口座の通帳を保管しておりまして、これは間違いございません。  それから、今さら謝られても困るということですが、悪いのは悪いと申し上げておきます。  それから、太眞の言うことだけを信じるなということもごもっともだと思います。しかしながら、契約の相手先としてお互いの信頼関係のもとにその契約がこれまで走っておりますから、各条項が守られるように太眞側とよくその話し合いをして対応していくのが筋だと思いますし、それにその太眞側の言うことのその裏づけをとりながらということだろうと思いますので、そういう面にも力を入れていきたいというふうに思います。  それから、契約解除をしないという強い対応でありますけれども、間違いなく私たちは入金ができるもんだと。今現在それを信じて頑張っています。  それから、いつまでその太眞を信じるかということで、6月議会というその新たな期限がはっきりした状況を申し上げ、質問しておられますが、今のところは市長からも申し上げたように、いつまでというようなことではございません。 ◎むらづくり課長(池村恵慈君)   健康ふれあいランドにつきましては、現在農村振興総合整備事業の中に組み入れて整備していこうと計画しておりますが、狩俣地区において整備する事業費が約10億円程度を予定しております。それと、あわせて体験滞在交流促進事業というものも今県の方にお願いをしておりますが、それが約4億ぐらいの事業費になると思います。それと、管理運営費につきましては、現時点では概算的に公園の管理費のみしか出せませんが、これにつきましても、これから15年度の事業の中でしっかりとした管理運営計画も含めた計画書を策定いたしまして、地域住民や、それからそこにいらっしゃる方々、どういう方々のどういうニーズがあるかということも含めたしっかりとした計画書をつくっていきたいと思います。そして、ここは健康ふれあいランド構想にもありますように、人の心も体もまちも自然も健康な平良市づくりの一環として、健康保養地長期滞在基地とした位置づけにして整備してまいりたいと思っております。 ◎都市計画課長(宮国泰男君)   まちづくり総合支援事業についてでございますけども、本年度の事業内容と内訳ということでございます。本年度のその事業内容でございますけども、中央通りですけども、幅員7メーターでありますが、これを片側歩道、車道幅員が3.5メートル、それに停車スペースを各交差点ごとに2台程度ずつとめられるような停車スペースを確保したバリアフリー型の道路をつくるということでございまして、平成14年度で設計をいたしましたので、平成15年度で実施いたいたします。その費用が約3,300万でございます。  次に、この中で、その中心市街地の中で区画整理事業をやります。その費用としまして、今回補償費ですね、物件補償費、これが約1億5,100万円入ってございます。大体2件ないし3件程度の補償物件となります。その補償費用を算定するための委託費を500万計上してございます。 ◎商工観光課長(狩俣博三君)   観光まちづくり課の具体的な中身についてというふうなことですけども、現在二つの係、観光振興係と商工係がありますれども、それを三つの係に分けまして、観光部門、観光交流係と、あと物産振興係、商工係の三つの係に分けまして、従来今さっき議員ご指摘のようにそのプログラムなどがつくられていないというふうなこと等もありまして、これは観光を強化するためにはどのようにしたプログラムつくった方がいいのかというふうなことですので、その観光交流係がこれまでの観光客に対するイベントとか交流がなかなかなかったというふうなこもありますので、これを強化していきたいということと、あと宮古地区観光連絡協議会と観光協会と協議をしながら、またその関連業者などとの協力を得ながら、観光プログラム、観光商品の開発ですね、などをして全国にPRしたいというふうなことです。従来その観光ガイドの要請がなかなかできませんでしたので、それを強化していくというふうなことです。  それと、平成13年度でつくった観光基本計画がなかなか進んでいませんので、これを一つ一つ解決することによって観光に対する業務が強化されるというふうに考えております。  それと、物産振興係を観光と一緒に組むことによって、地場産業の育成をいたしまして、特産品の開発をしながら観光客へのアピールをできるというふうなこと等もあります。それと、なかなかその展示、ホテル関係業者との連携をとりながら、宮古の特産品のホテルのロビーなどを利用して展示会ができれば、より多くの宮古の食生活が全国にPRできるというふうなこと等もありまして、観光部門と食生活を生かした物産振興係の強化をしたいというふうなのが今回の大きな目玉となっております。 ○議長(池間青昌君)   休憩します。                                     (休憩=午前11時57分)  再開します。                                     (再開=午前11時58分) ◆眞榮城徳彦君   健康ふれあいランドについてもう一度伺います。  市長がこの前新聞にコメントしてありましたとおり、西会津町ですか、交流事業の中でですね、年金生活者でも気軽に来れるような低コストの健康保養地にしたいというお話がありましたけども、私が危惧するのはですね、十四、五億のお金をかけて、それから狩俣住民の皆さんの協力を仰いで事業をやるというのに、そういったもので、しかも要は私から言わせれば平良市が採算を度外視するような事業を果たしてこの時期にやっていいのか、またやっていけるのか。私考えただけでもコンドミニアムをつくるにしても、コテージつくるにしても、集合型のホテル型の宿泊施設をつくるにしても、あれだけの規模と敷地の管理費、運営管理費から考えますと、これもしかしたら年間1億以上の維持費がかかると思うんですよ。だから、それをターゲットをだれにするのか、その施設は。宿泊施設ですから、当然泊まって食事をして、そこで遊んで、健康保養でもいいんですけど、そういったものがあると思うんですけども、この辺むらづくり課として、あるいは市の責任者としてこの健康ふれあいランドをどのようなイメージを持ってこれからつくろうとなさっているのか、その辺をお聞きしたいと思います。  最後になりましたけど、道路行政についてお伺いします。今ここに挙げてあります北中前道路、翔南校前道路、それから東川根保育所前道路というのは、危険な道路という、その交通量ですね、非常に危険が多過ぎる道路というふうに挙げました。北中前道路は、きのうも平良恵慈議員がおっしゃっていましたから、省きますけども、翔南高校前からカママ嶺公園に抜けるあの道路というのは、久松方面に向かってカママ嶺に上がっていくと、坂になっているんですよね、そこの道路が。坂になっているもんですから、ドライバーは急に坂道を一気に上るためにスピードを上げるんですよ。そのときに左側の公園区域で遊んでいる子供たちが出てきてひかれそうになったという事例を私も1度見たことありますし、ほかの人からも聞いたことありますので、これ標識を立てるなり、危険防止のために何らか手を打っていただきたいと。  それから、東川根保育所前道路なんですけども、非常に細い道路でですね、車がすれ違うのも非常に困難を来しているような道路なんですけど、この道路がなぜ車の交通量が多いかといいますと、朝8時から8時半ぐらいのその出勤時間帯に信号があるもんですから、急いでNTTの裏通りのこの東川根保育所前にみんな車が入っていくんですよ。そして、NTT前から抜けていくと。そのときに、その中間にある東川根の保育所、それもやっぱり送り迎えの送りの車が多数とまっていまして、向こうも急いでいるもんですから、子供が急に車の陰から出てくる。そして、交通量の多い道ですから、車と接触する。これが隣近所の方に聞きましたところ、もう10件ぐらいはあると。ただ、人身事故になっていないだけだという話を聞いておりますので、これをもう一つ担当課は検討してもらって対策を立ていただきたいと思います。  それから、ネフスキー通りは去年ネフスキー通りと設定されてありましたけども、ちゃんと碑も建って立派なものができましたけども、今行ってみますと、何の、ここは何だと思うぐらいもう汚い道路になっているんですね。せっかく碑も建ててネフスキー道路と名前もつけたのに、漲水神社側から見ると、これがネフスキー道路なのか何なのかわからないということですので、ぜひ美化の面からももう一度そういった道路はしっかりと手入れをしていただきたいと思います。  これで私の一般質問を終わります。どうもありがとうございました。 ◎企画室長(宮川耕次君)   健康ふれあいランドの宿泊施設の基本的な考え方についてお答えいたします。  まず、これは農林サイドと連携しまして、内閣府の体験滞在型メニューで今補助をとろうということでやっておりますけれども、これが16年度に先送りになったという状況です。そこで、施設の基本的な考え方としまして、長期滞在型も可能であるということ。それから、これは本当はだれもがということなんですけど、高齢者が活用できる施設。それから、狩俣集落とは離れていますけども、狩俣のようなミニ集落につながる、つまり広場がありまして、その周囲に管理棟とか交流施設とかコテージなどをあれしまして、水平回廊と言っていますけれども、そういうイメージでホテルや町中に泊まるような状況ではなくて、地域のそういった雰囲気が味わえる状況にするとか、地域住民の憩いの場であるということで、狩俣に購買店が二つありますが、例えば第3号の購買店をつくろうとか、そういうようなことで現在議論を進めております。もちろん良好な自然環境の保全、活用、それから体験、交流、情報発信拠点、そういうものを目指しております。そして、現在どういう体験をしてもらうかということで、ダイビングですとか、サトウキビ収穫、追い込み漁、星座観察、一帯が狩俣とはいえ四島という、島尻ですとか池間、大神を視野に入れまして、広くいろんな条件に恵まれていますので、それを生かして体験メニューを今考えているということです。それで、宿泊のみに限って管理費なんですけど、試算として3,900万ほどの、これは人件費ですとか材料費ですとか一般管理などですけれども、そういう試算をしてぜひ16年度に採択に向けて新年度において頑張りたいというふうに考えております。 ◎建設部長(長浜幸男君)   ご指摘の翔南高校前からカママ嶺公園を抜ける道路の危険性についてでございますが、本当に議員ご指摘のとおりでございます。急ぎ私ども道路管理者といたしましては、宮古警察署と十分協議しながら、危険防止対策に努めたいと思っております。  それから、東川根保育所のB―13号線になりますけれども、ここの安全対策につきましても保育所に園児たちの登下校の時間帯の交通規制につきまして、あるいは安全対策の看板設置についても宮古警察署と調整して急いで対策をとりたいと、このように考えております。 ◎社会教育課長(池村広光君)   このネフスキー通りは、石畳、それから漲水御嶽、それからインガー、蔵元などの史跡が点在しております。そういう意味で、清掃につきましてはその都度そういう史跡とあわせて清掃を実施していきたいと思います。 ○議長(池間青昌君)   休憩します。                                     (休憩=午後零時08分)  再開します。                                     (再開=午後零時09分)  眞榮城徳彦君の一般質問はこれで終わります。  午前の会議はこれにて休憩し、午後の会議は2時から再開いたします。  休憩します。                                     (休憩=午後零時09分)  再開いたします。                                     (再開=午後2時00分)  午前に引き続き一般質問を続行いたします。  順次質問の発言を許します。 ◆上里樹君   通告に従いまして一般質問を進めていきます。  まず最初に、11時半ですか、アメリカのイラク攻撃が開始されたと。本当に残念な結果になってしまいました。私は、このイラク問題、12月の議会で通告を出して市長に見解を求めるところだったんですけども、時間がなくて見解をお聞きすることができませんでした。それがもう少し早ければ事の成り行きが少し変わったかなと少し悔やんだりもしています。というのも、伊志嶺市長は、あの有事法制化の問題では、全国の先を切って声を上げ、その流れを有事法制の反対の世論を高めたからです。改めて私は、イラクの攻撃、このアメリカの軍事攻撃に対して市長の見解をお伺いしたいと思いますけども、その前に今度の攻撃、これに対して私の見解もまず最初に申し上げたいと思います。今度の攻撃は、イギリスとともにイラクに軍事攻撃を開始しましたけども、この間未曾有の規模で広がった数千万、3,000万と言われるような、そういう人類史上未曾有の規模で広がった国連の安保理の多数の、世界の圧倒的多数の国々も武力攻撃に反対して平和解決の道を真剣に追求してまいりました。宮古におきましても、2回の市民による集会が開かれています。また、あすその集会が計画されているやさきのことです。今回のそのアメリカとイギリスの軍事攻撃、これは国際世論と平和解決への努力への最悪の挑戦であると思います。国際の法と正義に照らし、断じて容認できるものではありません。この暴挙をこの場で厳しく糾弾して軍事攻撃の即時中止を強く要求します。  この戦争は、三つの点で誤りがあると思います。まず一つは、国連憲章の平和のルールを真っ向から踏みにじっているということです。国連の安保理は、今回の戦争の根拠となるいかなる決議も行っていないし、だからこそアメリカとイギリスは武力行使に道を開く新決議の成立を執拗に求めてきました。ところが、その企てが孤立し、失敗に終わった結果、このことは戦争が国際法上の根拠を持たない、そのことを証明するものではないでしょうか。国連憲章は、武力を受けていないのに各国が勝手に武力を行使すること、先制攻撃を厳しく禁止しています。今回の戦争が国連憲章違反の先制攻撃であることは明白です。この戦争は、イラク問題での無法にとどまらず、国連憲章が規定した平和の国際秩序に対する正面からの挑戦であり、世界平和の秩序ある体制を築こうとしてきた諸国民の多年にわたる努力を覆すものであって、絶対に許すことができません。  二つ目に、この戦争は大量破壊兵器問題を平和的に解決する道を力ずくで断ち切ったものです。国連査察団は、大量破壊兵器の廃棄のためには数カ月の査察継続が必要、このように安保理に報告を行っています。そのための作業計画まで提出していました。あと数カ月あればその効果があらわれると、そういう軌道に乗ろうとしていたやさきでもあります。平和解決の道は開かれていました。この道を武力でもって断ち切るアメリカ政府の行為は、アメリカ政府にとっては大量破壊兵器の廃棄の課題が目標ではなく、武力によるフセイン政権の打倒こそが本来の最大の目的であったこと、これをあからさまな形で実証をしたものではないでしょうか。そのことは、開戦に当たってブッシュ大統領がフセイン大統領のイラク退去や政治体制の転換を公然と要求し、それを中東地域にとっての新しい民主的モデルとなるという見通しさえ展開してみせたことにも示されています。これは、他国の主権を尊重する内政不干渉を定めた国連憲章の条項を公然と踏みにじって、アメリカの気に入らない政権は力ずくでもとって変えるという、そういうその押しつけ以外の何物でもありません。  三つ目に、この戦争は罪なき人々の命を多数奪い、傷つけるものであります。許されない非人道的戦争であります。アメリカは、既に500万人の市民が暮らす首都バグダッドへの無差別攻撃を開始しています。国連の内部報告でも50万人が戦闘の直後の犠牲になり、200万人の国外避難民が発生すると指摘しています。イラクの無実の人々を大量に殺傷する戦争を自由と平和の名で行うことほど許しがたい偽善はありません。この戦争を支持している日本の小泉内閣、そしてその与党勢力、私はこの場から侵略戦争反対を戦前戦後一貫して貫いてきた日本共産党の一議員として、イラク戦争反対、平和のルールを守れ、この旗を高く掲げて国内外の平和を求める人々との共同をさらに強めて、一日も早い戦争の終結、それをかち取っていきたいと思います。  以上、見解を申し述べました。このイラクに対するアメリカの攻撃に対して、市長の現段階でのご見解をお聞かせください。  次に、市町村合併についてお伺いいたします。先月町村自治確立総決起大会、これが開かれて決議が出されました。その決議は、一つに合併の強制や人口が一定規模に満たない町村の権限を制限し、縮小したり他の自治体へ編入することは絶対に行わないこと。そして、もう一つは、税源移譲等により町村税財源の充実確保を図るとともに、地方交付税の持つ財政調整機能、財源保証機能を絶対堅持し、必要な総額を確保すること、このことが2月25日に開かれました。これは、史上初めてとも言われる町村長と、議長会の合同の総決起大会でした。この決議に対するご見解をお伺いしたいと思います。  それで、私はこの場から今国が進めるもう本当に今交付税を削減するからとか財政誘導でもってむちを振るって合併をやらなければ大変になるという、そういう期限を限った中での合併の推進、その押しつけ合併に対しては反対の表明をしてきたとおりであります。しかし、合併の問題というのは、その地域独特の問題であって、場合によっては合併した方がいい場合もあります。ですから、本市の平良市と他町村との合併については、ともに考えていきたいという立場で私は取り組んでおりますが、その国が進める財政誘導がいかにひどいものであるか。これは、政治判断によって交付税を削減し、それによってその市町村を無理やり合併に誘導すると、それが本当に目に余るものがありますけども、しかしそれにもめげず、町村長会や議長会、全国のその自治体の代表がこぞって声を上げた結果、2000年度臨時財政対策債、これは制度としてありませんでしたが、その一致団結した声によって政府は2001年から臨時財政対策債、この費目を設けました。それで、2001年度から1兆4,488億円の臨時財政対策債、これを計上しました。交付税の額は、2000年度の21兆円から20兆円、1兆円余り減りましたけども、その臨時財政対策債への振りかえによって前年度それを少し上回って21兆7,986億円という金額が2001年度の国の予算であります。2002年度は、20兆円ありました地方交付税が19兆5,449億円に落ちました。しかし、それに対して臨時財政対策債は3兆2,261億円が計上され、総額で22兆7,710億円が計上されて、2001年を2兆円余り上回って対応がされました。そして、今2003年ですが、これは時限的な3年に限るということでやられていますけども、今年度は交付税が18兆700億円に落ちています。しかし、それに2兆6,400億円の臨時財政対策債が振りかえられています。総額が23兆円、前年度を1兆円上回っております。23兆9,400億円という金額であります。これが継続されるものかどうか心配の声もありますけども、交付税というものがどういう性格のものであるか、これは国の内簡を手に入れましたけども、今度の臨時財政対策債に対してこういう内簡を出しています。地方交付税18兆7,000億程度、1兆4,800億円程度が減ると。地方交付税と臨時財政対策債、それを合計して23兆9,400億円程度になる見込みだと。そういうことが通知されていて、その臨時財政対策債のことについて以上の措置を講ずることとした結果、平成15年度の地方交付税の総額は、18兆693億円になると。なお、地方交付税の総額に地方団体の財政運営上、地方交付税と同様に一般財源として使用できる臨時財政対策債の発行可能額を加えた額は23兆9,389億円になるという内簡です。ですから、交付税は財政、いわゆる人口が少ない、年寄りが多い、少子化が進んで若者がいない、いわゆる財政的に困難な自治体に憲法や地方自治法上の立場から、国民の必要最小限度の生活を営む権利を有すると、そういう憲法の精神にのっとって平等を確保するための財源だという観点に立てば、国が勝手にそれを合併をしないから減額するとか、そういうことできないはずです。ですから、これは自治体として本当の意味で住民自治、それを推進していく。合併を推進していくにしても、しないにしても国に対してはきっちりとそういう立場で物を言うべきだと私は思います。その声を大きく上げることが財政の民主化、それにもつながり本当の意味で国民のために血税を平等に配分する、そういう流れを大きくつくっていく、そういう契機にもなると思います。  そういった意味で、私は合併をするに当たってどういう観点で合併すべきか、大事なその点、それを示したいと思います。まず、何といっても住民の福祉と利益、地域が守られるかどうかが最後まで合併に当たっては大事なことではないでしょうか。これが地方自治の本旨、いわゆる地方交付税法でも地方自治の本旨の実現に資するとともに、地方団体の独立性を強化する、それを目的とするとうたっているとおりであります。ですから、住民が決めるその自主性、そして自主的に運営するその独立性がそこには求められると思います。ですから、そういった意味で国が地方政治を進めるに当たり、この縛りが国にかかるということですね。ですから、もう一つは、住民の意思と自主性が何よりも尊重されるべきだと。目的も福祉の向上、そして自治の向上に基本が据えられるべきではないかという点であります。  繰り返しこの場からも見解を表明しましたように、今度の合併というのは大企業がその地方制度をつくって、自治体をリストラして、その浮いた財源でまた大きな自治体をつくって大きい公共工事ができるようにすると、それが最大の目的だということを何回も指摘しております。いわゆる企業にとってはそれぞれの自治体にある縛り、許認可、そういうものが手続が6自治体を通せば6自治体の許認可が必要になりますから、その許認可が一つにまとまるというやりやすさという、手続が1回で済むというメリットが出てくるわけであります。ですから、財界本位の国づくり、それに地方が切り捨てられていく、それで本当にいいのかと。憲法の立場、地方自治法上の立場、それにのっとった私は本当の意味での自治を確立する、そういう合併を強く求めたいと思います。ですから、国に対しては合併特例法での縛り、合併特例法を廃止すること、それを求めますし、また6市町村の合併に当たっては、そういった基本点を踏まえた悔いのない合併を進めていければと思います。  それでお伺いしますけども、まず市長に2月25日に行われた町村自治確立総決起大会、その決議に対する市長の見解と、2点目に住民の暮らしとサービス、これが合併したらどうなるのか。それから、住民の自治や住民の参加は充実するのか。それから、地域の将来はどうなり、どうするのかお伺いいたします。  次に、環境行政についてお伺いいたします。産業廃棄物処理施設火災事故についてですが、平良市の調査委員会が最終報告書を答申しておりますけども、市は県に対してその最終報告書を送付したとこの議会でも報告しております。その最終報告に対して、沖縄県からは今後の対策に向けての意見や提案、また平良市に対する質問等を寄せられていないでしょうか。それから、産廃処理について平良市の条例、これを3月議会に提案するとのことだったんですけども、なぜ提案がされないのか、その点についてもお伺いしたいと思います。  次に、福祉行政についてお伺いいたします。健康保険の3割負担増、それについてですが、小泉総理大臣は、国保も3割負担だからといってサラリーマンなどが加入する健保の医療費の窓口自己負担を2割から3割へ引き上げを強行しました。しかし、昨年12月に医療機関4団体が日本医師会や歯科医師会、看護協会、薬剤師会、医療関係団体なんですけども、小泉内閣によって行われた高齢者の医療費負担増、そして今年の4月に予定されているサラリーマンの負担増、これは許されないという立場を表明して、国民に運動を進める呼びかけを発表しました。国会でその強行成立しましたけども、窓口負担の3割負担の実施を凍結するように求める運動が大きく盛り上がっています。政府は、財政難だから制度を維持するために値上げをやらなければならない、そう言います。しかし、社会保障の考え方、これは民間の保険とは違います。国民が健康で文化的な生活を送れるように政府がきちんと保障をする、そのためにあるのが社会保障制度です。ところが、政府のやり方は国民の負担を増やすやり方しか示せない。だから、医師会の会長はこうした医療費の値上げを近代福祉国家として失格、そのように指摘して医療費負担増によって受診抑制が広がり、しかも国民皆保険制度を根底から崩壊させると厳しく批判しています。しかも、日銀総研の試算では、政管健保は2002年から2004年にかけて黒字が見込まれているというんです。そこでお伺いしますが、健保の3割負担増について市長のご見解をお聞かせください。  次に、国保についてお伺いいたします。施政方針で普通調整交付金の満額確保、これができるように収納率92%の達成を目指す、そのこととあわせて厳しい財政状況にある国保財政の健全化、これを図るために税率改正を行って国保事業の安定化に努めることをうたっています。1月26日付の宮古毎日新聞では、「税率改正の理由に、国保制度は保険料、税収入と国庫支出金での事業に要する費用を賄うことが原則。しかし、国保特会は1992年度、平成4年に赤字決算になって以来、累積赤字は約7億7,600万円となっている。長引く経済の不況により所得割が低下していることに加え、老人医療費の増加が著しく、財政収支のバランスを欠く要因になっている。」と当局のコメントを報じています。全国的にも今国保は重大な危機に直面していると言われています。厚生労働省の調査によれば、国保料、税を払えない世帯が昨年6月には国保加入世帯の18%、412万世帯に達し、深刻な空洞化現象が進行しているからです。  私は、これまでも議会で幾度か指摘してきましたが、こうした事態の大もとに1984年の国保法、その改悪があり、国庫負担率を医療費の45%から38.5%に引き下げ、それを皮切りに次々と国庫負担金を引き下げてきたことに最大の要因があります。その結果、1984年度から2000年度までその間に市町村国保の収入に占める国保支出金は49.8%から34.9%まで14.9%も減っています。一方で、住民1人当たりの国保料、税は、同じ期間に3万9,020円から7万9,123円に2倍に増加しています。こうした事態を招いた第一義的な責任、これが国にあることは明白であります。そこに不況が追い打ちをかけて、所得が減るのに保険税だけが上がる、滞納者が増えて財政が悪化する、保険料がさらに引き上げられる、必死で頑張ってきたそのいろんないわゆる低所得者層も支払い不能に陥って滞納世帯が広がる、そういう悪循環が今広がっています。国は、国庫負担をもとに戻すべきであります。あわせて、不況で国保税の収納率が90%を割った場合に国庫補助金を減額するという制裁措置を科していますが、自治体の国保をますます窮地に追い込むものであって、直ちにやめるべきです。平良市は、市民負担の軽減のために独自の減免制度、それ要綱を定めて取り組みを進めています。保険税も11市の中で一番低い額で、これまで市民の命と健康を守る努力をしてきました。私は、それを高く評価したいと思います。そこで、医者である市長が施政方針でうたっている健康都市の創造を進めることが医療費を抑制し、国保財政を健全化する道だと思いますが、住民の命と健康を守るという国保制度本来の機能を取り戻させるためにどうあるべきか、ともに考えていきたいと思います。  そこで、お伺いいたします。国保加入世帯数、これは現在どうなっているのか。国保税の払えない世帯数と、なぜ払えないのか、その理由。減免申請は何件で、減免が認められたのは何件か。所得階層ごとの世帯数はどうなっているのか。短期証の発行世帯数はどうなっているのか。一般会計からの1人当たりの繰入額は幾らか。国保加入世帯の実態調査はやられているのか。次に、介護保険について段階別の高齢者の人数はどうなっているのか。高齢者の非課税世帯は何%か。  次に、道路行政についてお伺いします。今市内の至るところ道路標識の撤去後の後処理がきちんとされていなくて、残ったパイプの切り口が大変鋭利な傷つくようなものが残されています。グレーチングも同様危険なものがいっぱいあります。これをぜひ調査して対応をお願いしたいと思います。  以上、答弁をお聞きして再質問させていただきます。 ◎市長(伊志嶺亮君)   上里議員にお答えしたいと思います。  平和行政についてでございます。午前中の会議を終えて下におりますと、米軍のイラク空爆が始まっておりました。大変残念なことだと思います。国連による平和外交への努力と世界各国の反戦平和の願いが戦争回避につながるものと期待しておっただけに、このことは大変残念であります。私どもの議会での議決もこれが果たされなかったことで、少し悲しい思いがしております。58年前に、我が国は世界で唯一原子爆弾を体験して、また私たち沖縄県民は激しい鉄の暴風と言われた沖縄戦において地上戦を体験しました。この教訓に立って、私たちは二度と悲惨な戦争を起こしてはならないということを誓い、本市においても世界の恒久平和を願って核兵器廃絶平和都市を市民の総意として宣言しております。数十万にも及ぶと言われるイラク住民の犠牲を考えるとき、さきの大戦での沖縄の犠牲を思い浮かべて、武力による解決は容認できないと思っております。この戦争が速やかに終結するように日本政府が努力をして、イラクに一日も早い平和が訪れることを心から願っております。  市町村合併についてでございます。2月25日、町村自治確立総決起大会が開かれました。そして、議員ご指摘のような二つの決議が行われております。このことは、地方自治の根幹にかかわる問題であると私も認識しております。あくまでも住民自治の尊重という基本姿勢を貫き、合併についても地方自治体の主体的な取り組みがあるべきと考えております。宮古がもし仮に合併する場合には、圏域住民の福祉等の向上のツールにこの合併のいろんな特典は整備に充てていきたいと、そのように考えております。  健康保険税の3割負担増についての見解でございますけども、今年4月からの被保険者保険の3割負担の実施については、日本医師会と多くの団体が凍結を求める声が高まっており、現在の経済状況が厳しい中での負担増については反対の意見が多いと思われます。私も当然福祉の後退につながり、命の問題につながるこの3割負担増については反対の立場であります。 ◎総務部長(砂川栄君)   市町村合併についてのまず一つ目に、住民へのサービスについて、それから二つ目に、住民自治、住民参加について、三つ目に地域の将来について、それぞれどうなるかということでございます。今具体的にこれがどういうふうになりますということは申し上げることはできません。なぜならば現在進行中だからでございます。当然合併されると健全な財政運営ができ、地域の活性化がされて福祉行政ができなければならないと思います。ご質問、ご提言もございましたとおり、特に提言等については私ども同様に考えている次第でございます。そういう行政をするために、じゃどういうことをすればいいかということで、それぞれの組織でもってその44項目について議論がされている状況で、特に強調されるのは女性委員会。女性委員会の中では、生活に密着するようなところまで踏み込んでそれぞれの意見を出し合って、それを検討している状況でございます。それから、もう一つ、将来構想小委員会もできまして、その中では地域ごとに住民参加によるワークショップ等なさいまして、その中から将来の構想を策定をするべく準備を進めているわけでございます。しかし、これは最終的には新計画書の中で位置づけされるものでございます。ですから、その新計画書を作成するまでの間に44項目あるいはそれ以外のもの等についても、やはり合併していかなければならないというふうなきちっとした構想を出して、それを住民に説明をし、住民の納得いく上で合併をしていくという手順をしていかないと合併は非常に難しい状態、難しいんじゃないかというふうに。そのためのことを今現在やっているわけです。ですから、そういうもろもろのものを住民がより深く知っていただいて、そしてそれぞれの意見を出し合って、するかしないかを決めていただければ非常にスムーズな合併もできるんじゃないかと思います。 ◎福祉部長(伊志嶺守君)   国民健康保険についてお答えいたします。  7点ほど質問がございました。まず、国民健康保険加入世帯はどうなっているかと。6,787世帯で、これは全世帯に占める割合が49.8%でございます。  それから、2番目に国保税の支払わない世帯と、なぜ払えないのかというご質問ですけれども、平成13年度の滞納世帯は単年度で1,141世帯です。支払いの困難な理由は収入の減少、リストラなどによる失業、若者のフリーター等による低所得者等が挙げられます。  三つ目に、減免申請は何件で、認められたのは何件かというご質問です。申請件数が23件、減免したのは13件でございます。  4番目に、低所得者、所得階層ごとの世帯数はどうなっているのかということですが、270万以下の世帯が6,262世帯、270万以上780万以下が448世帯、780万以上が77世帯でございます。  次に、短期証の発行世帯数はどうなっているのかというご質問。平成13年度9月1日から14年度3月までの半年間で6,923件、それから14年度の4月から15年1月までが1,465件でございます。  次に、一般会計からの1人当たりの繰入額は幾らかというご質問ですが、13年度決算ベースで1人当たり1万7,000円でございます。  7番目に、国保加入世帯の実態調査はやられているのかというご質問でした。現在平良市には7名の国保指導員がおります。未納者については、戸別訪問等を実施いたしまして、その家族の構成、収入状況に応じた納付等について指導を行っている状況でございます。 ◎介護長寿課長(与那覇清君)   上里樹議員の介護保険についてのご質問にお答えします。  段階別の高齢者の人数とその中に占める非課税世帯の割合はどうなっているかというご質問でございます。最初に、段階別高齢者の人数については、平成15年の推計で第1段階が220人、第2段階が3,757人、第3段階が1,337人、第4段階が333人、第5段階が310人となっております。また、高齢者に占める非課税世帯の割合は67%となっております。 ◎生活環境課長(二木哲君)   産廃の火災事故の後、市の調査委員会を市から報告したというものについて、県からの意見とか提案とか質問等はないかという部分についてお答えいたします。  昨年の11月の20日に、実は最終報告書と要請書を県の方には提出してございます。ただ、それについてまだ具体的な回答はないんですけども、あの中で提案した、あるいは要請した事項で、一部既に県の方で実施している項もございます。例えば処分場内のボーリング調査、これは12月に一度、それから今再度追加のボーリング調査を行っております。また、海域の生物のいわゆるサンプリング調査、これも2月でしたか、サンプリングを行っておりまして、今それを分析に回しているというような報告は受けております。  それと、もう一点、産廃の条例、3月議会に提案するのはなぜ提案されていないかということですけども、今提案書を3月に提案しようとしました条例は、県内では実は初めての条例であります。また、廃棄物処理法及び廃棄物処理及び清掃に関する法律、上部の法律になりますけども、この法律とのやはり関連で、どうしても専門家のご意見等々を取り入れなきゃいけないようなものがございまして、若干その素案づくりが遅れております。今鋭意調整しているとこでございますが、何とかこの次の議会までには提案できる状況かと思いますので、よろしくお願いいたします。 ◎道路建設課長(武富清君)   道路標識の撤去後の後処理をきちんとしてほしいということであります。  道路標識撤去後の支柱の残骸、グレーチング等については、車両あるいは歩行者の安全を考慮して道路管理者として市道調査をしっかりとして早急に対応したいと思っております。 ◆上里樹君   再質問させていただきます。  今のご答弁をお聞きして、平良市の国保税を払えない世帯、これが1,141件もあるということ、びっくりしています。これがまさに全国で起こっている国保の空洞化現象、これが本市でもまさに進んでいる状況があると。この円グラフにしましたけども、150万以下、未申告世帯も含めてなんですけども、実に所得がゼロから150万以下までが81%を占めるんですね。この実態からすれば、これ生活保護を適用しなければいけないような状況なんですよね。ですから、現段階でこういう人たちの負担、それから介護保険の第3段階からこの第2段階、3,700名を超える第2段階の人、これもみんな非課税世帯です。そういう中で負担を強いるというのは本当にどうかと思うんです。ですから、平良市の減免制度、国保の減免制度、それも今あるんですけども、本当にそれが受けられないでいる人たち、これがたくさんいるのではないでしょうか。ですから、今ちょうど国保の切りかえ時期でもありますし、減免基準を見直す。例えば千葉県の市川市では所得が50%以上減少から見直して30%以上の減少に緩和をした、そういう自治体もあります。ぜひ見直しと、そしてすべての人が安心してかかれる国民健康保険制度、介護保険制度にぜひ努力をしていただきたいと思います。  以上で質問を終わります。 ○議長(池間青昌君)   上里樹君の一般質問はこれで終わります。 ◆宮城英文君   通告に従いまして、所見を交えながら一般質問を行いますので、当局の明快なるご答弁をお願いしたいと思います。  まず初めに、市長の政治姿勢についてお伺いいたします。平成15年度の施政方針を見る限り、確かに総花的な予算の配分と思われます。一部には予算書に裏づけされていない項目も見受けられ、これらの取り組みを補正でやっていくのか、問題点もうかがわれます。また、新年度の市政運営について、自立へ向けた行政経営の確立と述べており、従来伊志嶺市長の行政改革もまだ途中であり、組織行政のスリム化もなされていない現状だと思っております。  そこで、お伺いします。1点目に、事務事業の見直しをどのように改革してきたのか。2点目に、組織機構の見直しはどのようにされたのか。3点目に、職員の定員管理及び臨時職員の適正化にどのように取り組んだのか。4点目に、効果的な行政運営と職員の能力開発に取り組まれたのか。5点目に、会館や地区公民館運営の見直しはあるのか。6点目に、新年度の自立へ向けた行政経営の確立とはどのような改革なのか、具体的にご説明をお願いいたします。  次に、水産業の振興についてお伺いいたします。水産業の健全な発展は、水産物の安定供給が基本的な考えであり、新年度は具体的な取り組みが見当たりません。漁業整備、漁民のハード面の事業だけが強調されているように思われます。市長は、これまでに栽培漁業センターを中心に、ミナミクロダイ、カニ、貝などの養殖放流事業を推進し、採る漁業から育てる漁業への確立を目指してきました。しかしながら、その成果も上がっていないように思われます。年間4,000万以上投資して運営する価値はあるのか。  そこで、お伺いします。1点目に、放流事業の実績はどうなっているのか。2点目に、栽培漁業センターの職員及び臨時職員は何人いるのか。3点目に、栽培漁業センターをほかに譲渡する考えはないのか。4点目に、今年のモズクの販売促進に行政としてどのような取り組みをしているのか。5点目に、池間漁協へのカツオ漁に対するエサの助成はどうなっているのか。6点目に、平良漁協への支援について信用事業譲渡に伴う利子補給は、再建に向けて各市町村の支援割合はどうなっているのか。  次に、国民健康保険税についてお伺いいたします。市長の施政方針の中で値上げすると述べており、新年度からは市民の大きな負担になります。まず、収納率の低下をどう受けとめているのか。もちろん職員はそれなりの努力はしていると思います。収納率が悪いのは、保険税が高いために納められない市民が増えているとも考えられます。それにまた追い打ちをかけて保険料を積み上げしていくと、納められない市民が増えるという悪循環を重ねることになります。国保が赤字だから値上げするという考え方は、決して納得のいくものではありません。  そこで、お伺いします。1点目に、1家族平均してどれぐらいの値上げになるのか。2点目に、目標額の普通調整交付金の92%に達して満額交付したのは何回あるのか。年度別収納率についてもお伺いします。3点目に、平成14年度の見込み収納率は何%か。  次に、パイナガマ公園についてお伺いします。当時の議事録を拝見しますと、質疑や一般質問でも財政が厳しい中、しかもここには補助率が2分の1という事業で、当初から野党議員の追及で問題視されております。しかし、当局は強引とも思われるほど、実現不可能な個人の土地売買に労を費やしただけで、いまだ30%程度の進捗状況だと思っております。  そこで、お伺いします。1点目に、規模縮小は考えていないのか。2点目に、これまでの市の持ち出しと、これからの持ち出しは幾らになるのか。3点目に、完成予定期日はいつごろになるのか。4点目に、予算規模はどのぐらいになるのかお伺いします。  次に、審議会、調査会、委託業務などについてお伺いいたします。現在平良市には審議会、調査会、委託業務などの附属機関である通称委員会がかなりの数設置されていると言われております。設置された当時はそれなりの目的があり、またそれなりに効果もあったと思います。しかし、中には年に一回も開催していない審議会もあると聞いております。  それで、お伺いします。1点目に、どういった審議会が何件あって、調査会及び委託業務などの年間活動状況はどうなっているのか。過去5年間の実績について資料でお答えいただきたいと思います。2点目に、委員の構成で名称の異なる審議会でも集まる顔ぶれは余り変わっていないようですが、この方々は各種団体の代表者であるかもしれません。同じ人物では、新味がないと思います。市民各層から人選すべきだと思っておりますが、どのようにお考えですか。3点目に、公正な審議を行うには選挙の功労人事ではなく、市民の側に立って意見をする人、市長の御用機関のような毎度おなじみの顔ぶれでは、平良市の人材不足が問われます。市長の真意を聞かせていただきたいと思います。  次に、サトウキビの振興についてお伺いいたします。サトウキビの経済的波及効果は、ほかの作物とは違って4倍もあると言われております。宮古圏域では、かつて40万トン以上の生産量もありましたが、高齢化と後継者不足など、今では30万トンを切っております。サトウキビは、単に砂糖を生産するだけでなく、地球温暖化防止にも一役買っており、私たちの身近な生活環境の中で森林以上の大気の浄化にも大きな役割を果たしております。  そこで、お伺いします。1点目に、来期の作付面積と生産計画について、どのような増産計画で農家指導をしているのか。それから、2点目に、堆肥導入助成について。地下水汚染防止対策上、完熟した有機質の堆肥を奨励し、助成してもらえないのか。3点目に、ハーベスター使用料についてお伺いします。人手不足の高齢者や小家族刈り取り農家が多い現状では、ハーベスター稼働率の低さから見てもこの辺も起因していると思います。増産意欲を引き上げるためにも助成の見直しはできないものかお伺いします。  次に、畜産振興についてお伺いします。去った2月の競り市では、過去最高の高値で取引され、高値安定型で推移しており、畜産農家は元気であります。飼養頭数も年々増加傾向にあり、自給粗飼料確保や平成11年に施行された畜産排せつ物法による来年11月から適用される罰則規定で、違反農家に対して最高50万の罰金が科せられます。  そこで、お伺いします。1点目に、飼料作物の生産計画について作付面積は幾らか。種子購入助成はあるのか。刈り取り、こん包助成はあるのか。2点目に、畜産排せつ物の処理についてお伺いいたします。これまでの質問に対して、法の適用農家は肉用牛48戸、養豚2戸、養鶏1戸と答弁されましたが、その後どのように変わったのかお伺いします。それから、法の適用除外農家の対応はどう考えているのか。3点目に、肉用牛の生産計画はどうなっているのか。  次に、食肉センターについてお伺いいたします。市町村、農協によって運営、維持管理がなされており、昭和58年に落成し、築20年になります。建物は大分老朽化しております。特に事務所は大雨のときは浸水し、支障を来しており、進入道路も一部幅員が狭く、対向車も通れないところもあり、この部分はコーラルのままで路面も非常に悪く、早急に整備する必要があります。お伺いします。1点目に、事務所の建替えはできないものか。2点目に、進入道路約100メーター足らずです。早急に舗装、整備ができないものかお伺いします。  次に、道路行政についてお伺いします。これは、いずれも確認のためであります。空港前、高野―川満線の県道でありますけれども、たらま屋へ迂回する工事の件ですが、県との調整はどうなっているのか。いつごろ着手できるのかお伺いします。2点目に、共和マンションからプリマートへ抜ける途中の交差点で、悪天候や夜間の対向車のライトの明かりで視界が悪く危険であり、昨年も取り上げておりますが、その後どうなっているのかお伺いします。  以上、答弁をお聞きしてから再質問したいと思います。 ◎市長(伊志嶺亮君)   宮城議員の質問にお答えします。  平成15年度施政方針、行政改革についてでございます。行政改革につきましては、ご承知のとおり平成14年4月に行政改革大綱を決定しまして、実施計画の作成を行っております。3月には作成が完了しますが、これと並行して13年度において行革委員から提案のございました事項につきまして、14年4月より取り組んでおります。その具体的な取り組みでございますけども、事務事業の効率化と住民サービスの向上については、電子自治体の推進をいたしております。また、補助金、負担金の削減をいたしております。広域行政の推進については、市町村合併論議を今進めているところでございます。時代に即応した組織機構の見直しについては、機構改革を取り組んでおります。また、女性の登用率の向上、公募制の向上を目指しております。また、人材育成と人材確保については、職員の自己評価制度を実施いたします。また、人事交流をいたしまして、人材確保あるいは人材育成に努めたいと思っております。市民の立場に立った行政サービスの向上では、すぐやるチームを設置しました。また、土曜、日曜における住民票の発行等を行っております。また、情報公開につきましては、これを情報公開条例を施行して、これに基づいて情報公開に努めております。  他のことについては、担当をもって答えさせます。 ◎総務部長(砂川栄君)   行政改革の中で、公民館の見直しのご質問がございました。公民館は中央公民館、それから地区公民館、三つ、西原、それから下崎、松原、久松の方にありますが、これについては見直しをしていくということは、以前より協議をしているもののまだ見直しなどはしておりません。しかし、いずれその辺については検討をしていく必要性があろうかというふうに考えております。  それから、新年度における行政の確立ですけども、これについては特に重点的なものは機構の改革であります。4月から機構改革の委員会をスタートいたしまして、その中でスリム化できるような機構の改革をし、行政運営に適切な、そして住民サービスのできる、そういった機構の改革をしていきたいということで、今作業に向けての素案づくりをしている状況でございます。 ◎経済部長(荷川取進君)   栽培漁業センターの実績ということでございますが、13年度までの放流実績が112万9,000匹でございます。それから、職員数が正職員で3名、非常勤が1人でございます。それから、譲渡計画はないのかということですが、民間から今内々に引き合いがございます。したがって、これから条件等の詰めを進めていかなければならないと思います。  それから、サトウキビの来期収穫面積ですが、夏植え、春植えや株出し含めて1,068ヘクタールを見込んでおります。これは、前年より30ヘクタールの増でございます。  それから、堆肥補助について何とか検討できんかということですが、新年度の予算書上は計上されておりません。しかしながら、糖業活性化事業でも取り組むことできますので、大体600万程度の予算で堆肥導入に対して助成していきたいと考えております。 ◎企画室長(宮川耕次君)   宮城議員の審議会のあり方についてお答えいたします。  この審議会につきましては、地方公共団体というのは条例などにより附属機関として機関を置くことができるということで、地方自治法にうたわれております。それに基づきまして、条例いろいろ構成とかいろんな規定がありますけれども、それぞれ急遽ですね、各課に文書でお願いしましてまとめましたので、その結果を報告したいと思います。過去5年間の実績なんですけれども、まず審議会、委員会の設置数が全部で47あります。開催回数は、平成10年度が16審議会、47回。平成11年度が18審議会、48回、12年度が16審議会で40回、平成13年度が27審議会で75回、14年度が予定も含めますが、32審議会で90回開催となっております。委員の構成といたしましては、ほとんどの審議会等で学識経験者や市職員、各種団体代表者で構成されておりまして、平成14年度で見ますと全体の延べ委員が294名、男性の委員が240名、女性が54名となっております。過去を含めですね、公募を行った審議会は3審議会となっております。いろいろ事情で、またその開催時期とか期間とか、そういう都合で、審議会の性格上ですね、開催していないのも報告されておりますが、そして今さっきご指摘にありましたように、同じ顔ぶれですとかですね、やや偏った面はないかどうか、そういったご指摘については、徐々に今そういう形でですね、だんだんとなってきているんじゃないかというふうに考えます。また公募制についても徐々にですが、増えてきておりますので、そういう広い市民の立場からこういった審議会あるいは委員会が選定されるように、また取り組んでまいりたいと、このように考えております。 ◎国保年金課長(砂川章君)   国民健康保険税についてお答えをします。  まず、今回の改正によって1家族平均幾らかということでありまして、年額で7,980円の値上げになります。  2点目に、ペナルティー解除となった年度はいつかということでありますが、平成7年度で93.62%ということで、ペナルティー解除になって以来13年度までペナルティーが科されております。  3点目に、平成14年度の予想収納率は幾らかということですが、毎年度92%を超えるように頑張っておりまして、平成14年度において2月末現在で前年度同月を2%上回っておりますので、最後まで頑張って徴収に努力をしていきたいと思っております。 ◎農政課長(長浜博文君)   宮城英文議員のハーベスター使用料についてお答えいたします。  現在市はトン当たり500円助成しておりますが、おかげさまで稼働率もアップしてまいりました。今年の稼働率は14.7%です。したがい、稼働率が上がることを市としましては推進してまいりたいと思います。それで、稼働率が上がりますと、逆にハーベスターの使用料低減化も含めてこれから指導していきたいと思っております。そして、ハーベスター稼働率が30%を超えますと、廃止の方も検討していきたいなと考えております。  それから、畜産振興の飼料作物の生産計画についてですが、本市の営農飼料畑は平成14年の11月の調査で200ヘクタールで、平良市の肉用牛近代化計画では、平成22年度を目標に300ヘクタールを目標に振興していきたいと思っております。  それから、質問の種子購入補助とこん包費用については実施しておりません。  次に、肉用牛の生産計画についてお答えいたします。肉用牛の生産計画は飼料作物と同じように平成22年度を目標にして平良市の肉用牛生産近代化計画によりまして、6,000頭を目標に今策定を進めており、目標達成のために補助事業などを導入して積極的に推進していきたいと考えております。  それから、家畜排せつ物の処理施設についてですが、本市の適用を受ける農家は少し若干変わっておりまして、昨年の12月末の調査で肉用牛農家39戸、養豚農家2戸、養鶏農家1戸は変わりはございません。それから、10頭以下の頭数飼養農家にも法を守る義務がありますので、法を適用されるされないにかかわらず、堆厩肥は適正に処理するよう指導を強化してまいりたいと思います。  それから、食肉センターの事務所の建替えですが、食肉センターは株式会社のため、事業展開には会社としての独立した運営方針があり、施設の改廃はそこでなされることになりますので、平良市の意向で建替えるか否かについては答弁できないところであります。しかしながら、食肉センターは畜産農家、それに市民のためにも新鮮で安全な肉を供給するためにはなくてはならない大事な施設でありますので、事務所の建替えのことについては他の株主と歩調をそろえながら取り組みたいと考えております。 ◎水産課長(久貝勝一君)   まず、モズクの支援についてでございますが、モズクの支援については、これまでセンターにおいてモズクの種つけを行っております。また、14年度においては、モズクタンクの加工場についての補助もしております。  次に、池間のカツオ漁ですが、現在池間島では1そうのカツオ船が操業しておりますが、その船主の皆さんとも調整しながら検討していきたいと思っております。  次に、平良市漁協へのその信用譲渡に伴う利子の各市町村の配分でございますが、平良市は78%、下地町が12%、上野村が2%、城辺町が7%、多良間村が1%となっております。 ◎むらづくり課長(池村恵慈君)   食肉センターへの進入道路について答弁いたします。  本路線は、現地調査しました結果、利用度が高い上に悪道化が進んでおります。そして、通行に支障を来しているような状況でありますので、現在執行中の西成崎地区や平良地区の農村総合整備事業の中に何とか盛り込んでいけないものかと県との追加整備について調整を図って、できるだけ早期な整備を図っていきたいと考えております。 ◎道路建設課長(武富清君)   たらま屋への迂回についてということですけども、一応県の担当係とも話をしておりまして、中央分離帯を取り除いて、たらま屋に右折するということを現段階では非常に厳しいということであります。しかし、将来この場所がどう変わっていくか見きわめながら、検討していくこともあると思慮されております。  次に、防犯灯か表示板設置について。道路照明設置については、平成16年度新規要望として検討していきたいと思っております。また、道路標識設置については、公安委員会の管轄でもありますので、道路管理者として安全な道路の利用面から、設置状況等を協議していきたいと思っております。 ◎都市計画課長(宮国泰男君)   パイナガマ公園についてでございます。4点ばかり質問がございます。まず最初に、過去の市の持ち出し金額と、これからの持ち出し金額予想ということでございます。事業認可時の事業費が28億円でございます。平成13年度末の事業費6億1,000万円これまで投資してございますので、補助率2分の1でございますから、3億5,000万円が過去の持ち出し金額になります。これからの持ち出し金額でございますけども、残事業費が21億9,000万円になります。それの2分の1でございますから、これからの持ち出しというのは10億9,500万円というふうになります。  完成予想期日でございます。残事業費21億9,000万でございますので、今パイナガマ事業に配分していただいている事業費は1億円以下という形で今配分をされてはございます。仮に年間1億円という形で事業費がいただけた場合につきましては、あと21年間かかるというような形になります。荷川取公園そのものが、あと2年程度で終わる予定でございますので、そこに配分している事業費をパイナガマ公園に投資しまして、2億円程度配分していただいても、やっぱり10年はかかるということになります。  次に、予算規模でございます。先程申しましたけども、事業認可の事業費は28億円でございます。平成13年度末の投資事業費は6億1,000万ということでございます。残事業費は、先程申しましたように21億9,000万円でございます。そのようなことから、規模の縮小ということでございますけども、パイナガマ公園そのものは昭和53年に現在の計画決定がなされております。その後に、平成8年度に事業認可をしておりますから、7年間を計画した段階で22.5%、非常に進捗率が低いという状況にございます。そういうことで、昨年平良市が緑の基本計画を策定をいたしました。その結果、その公園の誘致範囲、こういうものを重ね合わせていきますと平良市の東と南側、このあたりにどうしても公園の必要な場所があると、そのようなこともございます。それと、またもう一つは、平良市の財政状況及びその公園の適正配置という観点から、事業が長期化しているパイナガマ公園というものを見直しする必要があるのではないかということで、規模の縮小である用地の買い上げあるいはその事業費の縮減というのを見直しを検討したいということでございます。このため15年度で調査委託費200万円を計上させていただいたということでございます。 ◆宮城英文君   答弁ありがとうございます。ちょっと再質問をしたいと思います。  審議会については、費用弁償などもあるはずですから、差し支えなければ、また後でそういった予算面もお願いしたいと思います。  それから、たらま屋へ迂回するということについてですけれども、これは中央分離帯13個ぐらい除去してもらえば何ら工事費もかからないと思うんです。道路は人の前に使うように便利につくるのが道路であって、厳しいというその回答が僕には理解できんです。あるいは、墓だって閏年にちゃんと予算をつけてつくっておりますよ。これは観光、今非常に宮古は観光をPRしまして、特に本土からのお客さんが苦情をしております。市長は、その地下水問題やら大気汚染防止、地球温暖化、そういったものもよく口にして施政方針には載っているんです。向こうを迂回しないで今のとおりやっていますと大体600メーターぐらいになるんですけれども、そこで車が走りますと、その大気汚染をばらまく、CO2ガスですね、排気ガス。それから、鉱物資源は我が国にはないんです。むだな燃料。これどうしますか、時間ロスも。わずかブロック11か13ぐらいですよ、中央分離帯。ユンボでけっ飛ばしたら、そこは倒れます。ぜひ早目にしてほしいと思います。むらづくり課長のように行政らしく、これは返事をしてもらわんと何のために議員はここに立つのかがわかりません。  それから、サトウキビの振興ですけれども、市長は施政方針の中でもまず昨年は反収が8.2トンでかなり上がったというふうに言っておりますけれども、沖糖地区では8.31が平均なんです、反当たり。これ下地町になりますと8トン49ですから、約8トン190キロ。物すごい差があります。それから、今の去った製糖期、これでよく見ますと、下地町が7.49トンに対して平良市は6.3トンなんです。これから見ますと、まず1反歩当たり1トン190キロ、平良市の収穫面積に合わすと1万2,495トン、この差があります。金額にしますと、農家損失額は2億6,656万8,000円になります。この差は何を意味しているかといいますと、農家に対する農薬補助とか堆肥補助、肥料補助ですね、こういったものが余りないです、他の市町村に比べてですね。ぜひともこういうものを復活していただきたいと思います。  次に、堆肥の導入ですけれども、今の水サミットで農林高校生が頑張っておりますけれども、宮古島にはこの平良市の区域では沖縄製糖さんがおりますが、今期省エネ設備を導入してバガスが、今余っているのが4,800トンあります。それにフィルターケーキというのが5,500トン、糖みつが3,300トン、こういうすばらしい良質の堆肥原料があります。これに生活生ごみとか生草、草木など、ゼロエミッション事業として総合的な堆肥工場を建設すれば宮古の土地はすぐ無農薬とか、そういった化学肥料の要らない肥えた土地になります。ぜひとも市町村合併をにらんで、このようないい資源を生かして堆肥をつくって、宮古島からブランド農産物が出ますようにひとつご奮闘お願いしたいと思います。  それから、農政課長はハーベスター使用率が14.86%上がっていますと喜んでおります。下地のハーベスター使用率は今年は34.17%です。半分いかないです。これは何を意味するかというと、ここも農家補助が平良市の倍になっております。農家は元気があるんです、こういうものを見たら。ひとつぜひともこの辺もこれから検討していただきたいと思います。  それから、畜産振興ですけれども、特に来年の11月からこれ取り締まりに入りますから、それで今5年間猶予期間があって、補助やいろんな低金利の導入で改善を促しておりますけれども、平良市にはまだ見えてきていません。他の町村はいろんなことをやっております。私が調べたところによると、今日現在39戸と、肉用牛の法適用農家が。こう言っておりますけれど、これ50戸あります。適用外農家は310戸、野積み、素掘り農家が37戸、要施設整備が28戸とかなり改善を要するのがあります。ぜひとも早い機会に取り組んでいただいて、この集落の地下水を本当に守っていただきたいと思います。特に今放流している養豚業、これは公用水域に排出するとか、あるいは地下水に浸透させるというふうな水は、水質汚濁防止法からいいますと、排出基準はBODが160、CODが160、SSが200、いろいろ大腸菌なども3,000個とか、こういう基準値があります。これ守っていません。だから、これに適合するようにぜひとも改善していただき、集落排水にあの養豚排水も入れるようにしないと、法はクリアできないと思っております。ぜひともよろしくお願いします。  次に、問題になっているトゥリバーの土地代金の入金についてお伺いします。初日に同僚議員から奥深く質問されましたので、私からは再確認をしたいと思います。今日まで契約違反、つまり不履行日数が62日になります。市長は、待ち続けると断言しておりますが、万が一の場合どう責任をとるつもりでおるのかお伺いいたします。  次に、新ごみ処理施設計画についてお伺いいたします。当初の計画では、平成17年に供用開始予定となっており、いまだに用地選定すら聞こえておりません。現在平良清掃工場のみで5市町村のごみ処理をしておりますが、焼却炉の耐用年数は何年なのか。万が一長期にトラブルで停止した場合、どう対応するのか。現在用地選定についてはどう取り組んでいるのか、その経緯についてお伺いいたします。  答弁を聞いてから再質問いたします。 ◎市長(伊志嶺亮君)   宮城議員の質問にお答えします。  トゥリバーの土地代金の納入についてですけども、これは今でも少しずつ水面下で動いておりますので、入ってくるものと確信いたしております。ですから、入ってきた時点で、またともにお祝いをできるかと思っております。よろしくお願いします。 ◎企画室長(宮川耕次君)   審議会等の報償費等の支出額についてご説明いたします。  平成10年度が112万5,000円、11年度91万5,000円、12年度78万円、13年度166万1,000円、14年度301万3,000円、トータルで749万4,000円となっております。 ◎福祉部長(伊志嶺守君)   焼却炉の耐用年数についてのお尋ねですが、7年ということでございます。 ◎道路建設課長(武富清君)   再質問ですけども、県の事情もありますので、詳細についてはまた今後話をしていきたいと思っております。 ◎総務部長(砂川栄君)   新炉建設の用地の件でございますが、この件については以前から幾つか候補も挙がりまして、それで計画を進めていましたけども、14年度の9月議会でも申し上げましたように、用地の選定は決定をされていません。それ以来まだ未定でございます。 ◆宮城英文君   新ごみ処理施設については、用地選定に対する話し合いもないと、こう言っておりますけれども、行政が何を考えているかわからないです。皆さんもよく見てください。あの西原地区で産廃ごみがあれだけ事故を起こしてかなり年数もなりますけれども、今平良の工場が耐用年数が7年と聞いております。そうすると、平成21年までには新ごみ処理施設の設備は完成していないと宮古はもうごみの山になるんです。あと7年ですよ。今からスタートしても、いろんな調査やら何やらに2年はかかりますので、建設に約2年、機械の製造に約2年、今用地が決まっていないと21年には供用開始できないようにこれ見えているんです。任期が終わると、その後はさよならと言われたら我々どうしますか。自分の任期だけでそれを黙って頑張るということだけは、これは許せないと思います。ぜひとも早目に用地選定に向けて頑張っていただきたいと思います。ごみ処理施設は、今病院よりもきれいにできております。何も公害はないんです。それを風評だけでごみ処理施設があると汚いとか、こう言われますけれども、一番日本できれいなところはごみ処理場とその付近なんです。ひとつ自信を持って行政は対応していただきたいと思います。  それから、水産業のモズクの件でありますけれども、平成9年から1,000トン台に乗って、11年からは2,000トンを突破しております。ぜひともこの販売を拡大してモズク生産者に潤いを与えていただきたいと思います。  それから、カツオ漁ですけれども、これ平成3年には総水揚げ高が2万2,679トンありました。これは金額にして38億余りなんです。それが今では3,866トンと6分の1に減っております。これは、市の温かい手の差し伸べによっては復活しますので、必ずエサの補助を立てて水産振興の助成をしてもらいたいと思います。  これで一般質問を終わります。 ◎水産課長(久貝勝一君)   モズクの量産については、今後もグリーンモズクあるいは給食用のモズク、それから今度大手のメーカーもかなり希望者も増えておりますので、販売にもっともっと力入れるよう漁協とタイアップしていきたいと思っております。  それと、池間のカツオ船でございますが、昨年からいろんな形で資料をいただくようにということでいろいろ調整しておりますけど、その辺が余りまだはっきりしておりません。そういう調整が進み次第、また財政とも相談しながら対応していきたいと考えております。 ○議長(池間青昌君)   本日の会議時間は、議事の都合によりあらかじめこれを延長します。  宮城英文君の一般質問はこれで終わります。  10分間休憩をします。                                     (休憩=午後3時36分)  休憩前に引き続き一般質問を続行いたします。                                     (再開=午後3時49分) ◆与那覇昭雄君   通告に従いまして、一般質問を行ってまいりたいと思います。同僚議員あるいはまたいろいろな方々からトゥリバー問題に関してはたくさんの質問をしまして、答弁を受けてまいりましたが、同じような内容で聞くこともありますから、くどいと思わないで誠実に答えてください。よろしくお願いいたします。  まず、順番を切りかえまして、伊良部架橋についての質問から入りたいと思います。去った12月定例議会において、伊良部架橋海中道路の建設について質問を行いました。海中道路に当たり、地域漁民の合意のもと、すなわち漁民の納得のいく計画の見直しをしてくださいというふうに質問をいたしました。これに対しまして、市長は住民の希望に沿えるような計画を責任を持って県に要請をしていきたいという答弁で大変喜んでおります。また、議会の皆さんも同じような気持ちじゃなかったかなというふうに思っています。幸いにしまして、県の伊良部架橋対策委員会において、環境問題を重視した結果、あるいは地域の漁民の切望を聞いていただいた結果、海中道路を見直すとの新聞報道で、私たち海の環境を守る一漁民として大変喜んでいる次第であります。これもひとえに市長が宮古を一つにと目的とする伊良部架橋の建設に当たって、やっぱり架橋問題は推進をしていかなきゃいけないという意味でいろんな問題等をかみ合わせまして、県との調整を図った結果じゃないかというふうに大変喜んで感謝をしております。そこで、あと一回委員会が持たれまして、それで最終的な結果は出るんじゃないかという情報を聞いておりますけど、その結果がもう完璧にこの海中道路を断念という結果につながるのか、それを市長として皆様にお知らせして願いたいということであります。大変ありがとうございました。  次に、農業の振興についてであります。うちの議会の農業的専門である宮城英文議員が僕の今の質問の前に一応やりましたんですけど、まさにその後でちょっと恐縮だなというふうに思いながら、やっぱり通告でも出しておりますから、やっていきたいと思います。熟成された堆肥を利用して土壌改良はできないのかということと、堆肥の助成は考えているのか、あるいはまた他の市町村では、この堆肥の助成はあるのかという質問でございます。そういうことで、やっぱり今英文議員の質問の答弁にもあったとおり、確かにキビの1反当たりの、これ反収というのがもう本当に目減りしているわけなんですね。実際うちの久松の方でも予想して大体7トンぐらいの、10トン車に7トンぐらい積んだじゃないかなというふうに畑から運搬をさせたんですけど、自分たち今までのいろんな体験からして、それだったら予想どおりのトン数でいくんじゃないかというふうに思ったのが、やっぱり1トン半ないし2トンの目減りがあると、品質がそれだけ落ちているということであるわけなんです。実際に今宮城議員の質問の中でも確かに1反当たりの反収が減っているということであります。それはなぜかといいますと、やっぱり昔農業をやっているのに原点に戻って考えた場合に、各農家でつくった馬小屋とか牛小屋、または豚小屋から出たいろんな排出を利用しましてですね、自分たちで元肥になるような堆肥をつくって、完全にこれを乾かしまして、このキビの元肥に使ったという記憶も、また実際自分もやってきました。そういったのを考えますと、やっぱり原点に戻って考えた場合に、これ堆肥の重要さというのがもう今わかってくるわけなんですね。1反当たりの反収が減るというのは、化学肥料を余り多く使い過ぎて化学肥料の影響も出て、即効性はあるかもしれませんけど、土壌の持続性というのがやっぱり化学肥料では見出せないということで、この堆肥を今からふんだんに使った農業の仕方ではどうかなということで、この農業振興についての質問をなさっております。そこで、お聞きしますけど、先程答弁の中にもありましたとおり、糖業活性化事業で堆肥の助成は考えるよということではあったんですけど、やっぱりちゃんとこの農家のキビの生育とか、そういったのも考えまして、その堆肥の助成はやってほしいというふうに思って、もう一度お聞きいたします。  それから、栽培センターでありますけど、毎議会この栽培センターについては質問をしております。去った県議会におきましても、宮古郡区を代表する砂川佳一県議が栽培センターの県管理の経営はできないかということで県議会で質問をしております。なかなか難しいというふうな、ちょっと苦みを感じるような県の答弁だったよということではあったんですけど、その栽培センターが続けられないと、県議会もできないというんであれば、しかし何らかの方向でこの水産振興につなぐような栽培センターを生かさなきゃいかないというふうな気持ちを持って、何回も何回も粘り強く県に要請する必要があるじゃないかというふうに思っております。なぜなれば昔はいろんな稚エビのふ化とか、またミナミクロダイのふ化とか、そういったのもやって大分放流事業もなさいました。これわずかな費用で実際に何十万匹、何万匹という放流はなさっております。しかし、これがもう近年全然なされていないということで、ただシラヒゲウニとカニと、またいろんなクモガイとか、そういったものの研究しかできないようなことで、海に自分たちで栽培センターでふ化させたそういった稚エビ、稚魚、それから稚ウニですね、そういった水産物が放流されていないということでありますから、そういったセンターがなくなると、今からの漁業振興というのはやっぱりどういうふうな内容で推移していくのかということを考えますと、センターが活動されないだけで、大変もう宮古の水産業は厳しくなっていくんじゃないかなというふうに思われております。ですから、県がちょっと難しい意見を出しておっても、ここでももっともっとこの宮古のために頑張っていくように努力してほしい。考えてみると、沖縄本島では本部町の栽培センターがございます。糸満での試験センターがございます。それから、石垣においては国営の試験場あるいはまた県の試験場がありまして、同じ四方を海に囲まれていながら、宮古だけにそういった研究施設がなくなるということは大変寂しいことでありまして、漁民の希望をむしっていくような感じがしてたまりません。ですから、何回も断られているかもしれませんけど、しかし粘り強く頑張って要請するんであれば、県の方もやっぱり宮古の実情を考えまして、あとはこれが実現できる可能性もありますから、水産課を中心とした皆さんで市長もまたいい指導を行いまして、ぜひあと1度でもいい、2度でもいいということで、粘り強く県に訴えてほしいというふうに思っております。そこで、市長はどういうふうな考えを持っているかをお答え願いたいというふうに思っております。  それから、伝統工芸センターの新築移転であります。これは、もうほとんどの議員が質問をしておりますけど、考えてみればやっぱり大事な観光に結びつくようなこれは事業でございまして、今の工芸センターの場所では観光バスを利用したお客さんもすぐには入れない状態あるいはまたタクシーからも行けない状態、あと自家用車持っていっても駐車場はありませんから、行ける状態じゃない場所であります。やっぱり観光を終えて、また宮古の伝統的なこのセンターを見たいなという観光客はたくさんいると思うんです。そのためにも広々とした駐車場を自由に、バスもタクシーも自家用車も駐車できて、やっぱり中で売り子さんが一生懸命に頑張っている姿を見せながら、あるいはまたそこでつくられたネクタイ1本でもいいでしょう、またハンカチ1枚でもいいでしょう、そういったのが売れるような環境づくりをして、駐車場を備えた工芸センターをつくってほしいというふうに思っております。前の質問でもこれは答えているんですけど、そういった移転はできるということで、今荷川取のいろんな協力も得て土地を選んでいるということでありますから、つくるんであれば広々とした駐車場を完備したセンターをつくれないものかを質問したいと思います。  以上、答弁を聞いてから次の質問に移りたいと思います。よろしくご配慮お願いします。 ◎市長(伊志嶺亮君)   与那覇昭雄議員にお答えします。  伊良部架橋について、海中道路計画は完全に棚上げされたかというご質問でございます。私としては棚上げされたと理解しております。第3回の技術検討委員会でこの話を持ちまして、今度の25日に第4回の最終回の技術検討委員会が持たれますけども、それに来ている資料でももう海中道路はございません。ですから、あの我々が要望したような状況でモズク養殖業者にもしっかりモズクが養殖できるような、そういう架橋になるのではないかと考えて、そのようにまたしっかり第4回の検討委員会でも頑張ってまいりたいと思っております。  栽培センター、県移管を改めて要請する必要はあるのかないのかというご質問でございます。これまでも県、市町村行政連絡協議会等で幾度も要請してまいりました。大変厳しいというご返答をいただいております。しかし、今のままではやはり大変厳しい状況ございますので、議員ご指摘のように、これからもできれば県と市町村の行政連絡協議会あるいは宮古管内の行連でもこれを宮古支庁にもお願いしてまいりたいと、そのように思っております。 ◎経済部長(荷川取進君)   土地改良事業に当たり、堆肥等の投入ができないかという質問でございますが、このことに関してはやはり現在平良市だけじゃなくて宮古地域全体の土壌の物理性が非常に悪くなっていると。それは何かといいますと、やはり有機質の投入がなかなかできないという現状であります。したがいまして、そういうことを考えながら、国、県の方に環境保全型農地整備ができないかということで要請しております。できるだけ事情を十分に説明して、圃場整備などの段階において有機質の投入ができるような形で事業を進めていきたいと考えております。  それから、堆肥購入に対して補助ができないかという質問でございますが、先程の宮城議員に説明したとおり、糖業活性化事業で新年度から実施していきたいと考えております。 ◎商工観光課長(狩俣博三君)   伝統工芸センター新築移転については、これまでも答弁申し上げたとおりでありますが、老朽化していますから、早急に建替えをしたいというふうに考えております。ご指摘のように、観光資源にも十分活用できるような場所の選定も必要でありますし、面積も必要というふうに考えておりまして、その観光客用のバスが大体5台ぐらい対応できることと普通乗用車が30台できるのと、それと職員が大体10名ぐらい、その売り子たちが車で通勤しておりますので、そういった方々の10台ぐらいを検討すると、大体4,387平米ぐらいの面積が必要だろうというふうに考えております。大体坪数にして1,327坪になります。 ◆与那覇昭雄君   やっぱり海中道路ももう棚上げされるんじゃないかという、次の25日の委員会ではもう決定されるんじゃないかという答弁を聞きまして、地元の漁民として大変喜んでおります。また、次からは伊良部架橋建設がまた大変な問題になってきますから、予算も早く獲得しまして、工事がスムーズにいくようにまた努力して、早目に伊良部架橋も実現されるように努力をしてください。よろしくお願いします。大変また別のいろんな質問等にもはっきりしたご返事ありがとうございました。ご協力をお願いいたします。  次は、トゥリバー問題であります。私は、約3カ月前の12月の27日の臨時議会で決議されたトゥリバー埋立地の売買契約の議会承認が今はかなくも崩れ去っていく現実、あの正夢が幻になっていくような気がしまして、大変残念に思ってなりません。臨時議会における当局の真剣な対応は果たして何だったのかというふうに思っております。今となって考えてみますと、キツネにつままれたような議会の議決だったのじゃないかなと思われ、私を初め市民の皆様も本当にどうなっているのかということで、大変疑問を抱いているんじゃないかなというふうに思っております。あの臨時議会での当局の答弁は、詳しく市民にはまだ伝わっていないんじゃないかなというふうに思っております。そういうことで、いろんな質問等は各議員が質問をなされて答弁もされております。そこで、私はあの臨時議会のやりとりを市民に知らせながら、当局の答弁を検証してみたいというふうに思っておりますから、よろしくお願いいたします。  まず初めに、ソロモン氏から本土の銀行に土地代金の振り込みは確認をしたのかという質問をいたしました。それに答えまして、下地特別対策室長はこういうふうに答えております。これは、もう市民へまだ報告されていませんから、市民の方々もお聞きになった方がよろしいかと思います。「金が振り込まれているかということについてですが、12月議会でその金が振り込む振り込まないということで非常にそわそわしたことがありますが、実はそのときにアメリカの銀行から日本の銀行にある一定額が振り込まれていました。それがトゥリバー地区ではなしに別の地区のものも一緒になって振り込まれたと。したがって、受け入れ銀行が、平良市については土地の売買仮契約、あるいは議会提案まで示されてちゃんとした内容になっているけれども、その平良市以外の別のものがそう余り煮詰まっていないということがあって、なぜ別のものまで一緒に振り込むのかということで一たん振り込みをアメリカの方にお返ししてあります」と。「したがって、送金をやり直す形になった」というふうに言っております。「それで、その資金の流れをご説明申し上げますと、アメリカの銀行から日本の銀行への送金の手続の前に、ソロモンさんとアメリカの銀行との間に送金の手続を、事務的な手続をしました。これは、24日に完了しています。そして、書類的な手続を得て実際に金を銀行から銀行間で送金のやりとりをしますので、それを25日にしたいけれども、25日にはクリスマスでアメリカが公休日になっているんだそうです。それで、やむなく26日、これはきのうです」ということで、「26日には送金をしたいということになっておりまして、それが時差の関係で、アメリカとこちらと時差が11時間ぐらいあるということで、今実はその送金関係を銀行間で一生懸命頑張っています。それで、前回のようにそういった送金するしないで変なことになったらいかんということで、助役と私と港湾課長が24日には送金の受け入れ銀行まで行きまして、その資金の流れの確実性を確認をしてまいりました。したがって、今日であることは間違いございません。それで、銀行としてはアメリカのドルのまま入った金を円に切りかえる作業がありますので、今日から円に切りかえる作業を始めて、円に切りかわった段階で平良市の口座に振り込むという内容になっています」と。「したがって、その受け入れ銀行については、ぜひ自分たちのところで口座を設けてもらいたいと、平良市の口座を、早くするために。その口座を開いております。実際にはもう収入役がその口座、通帳を保管している状況であります」ということで、ソロモンさんの金が入ったかという確認をとったらそういうふうに室長は答弁をしております。  次に、じゃ何で一たん日本の銀行に振り込まれた土地代金がまたアメリカの銀行に戻されたかという質問をやりました。そのときに、また当局は次のように答えております。「一たんアメリカの銀行から日本の銀行に振り込まれた金がなぜそれが送り返されるのかと、それは当然に疑問として残ると思うんですが」と言いながら、「銀行側が非常に慎重にしておりまして、これは一口で言えば銀行の取り扱いですよと言えばそれまでですが、平良市の事業についてはかなり議会を巻き込んで相当前から懸案事項であったということで、平良市の事業についてはもう何ら問題はないと。これは、那覇支店を通じて東京の本店まで問い合わせをして、円換算にしても素早くやりましょうという担保がとられていますから、したがって別の計画のものが一緒に来たということが銀行側では少し納得がいかなかった」ということで、振り込まれるべき、振り込まれはしたお金がアメリカにまた戻されたよというこの理由を室長は言っております。  そこで、私から考えてみた場合に、最後の方にまた僕質問しましたんですけど、小さな取引にせよ、また大きな取引にせよ、その取引のあかしとなる幾分かの保証金あるいは手付金があって初めて取引に応じるべきだと追及をしたところ、当局を信じてくれと、または手付金はなくても1週間後には必ず全額が一挙に振り込まれるという説明を受けて、納得して議会では承認されたんじゃないかなということを皆さんも御存じだと思います。  そういう中で、三つの質問をしまして、当局の答弁としましては、本当に今金が入るようなもう状態であったもんですから、これは議会はみんなが一致をしましての賛成を受けて承認をされたわけでございます。そして、きのう同僚議員からの質問に対しましても、市長は、下地室長が答えた金が振り込まれたとか、あるいは一たん返したとか、また何で一部でも金を手付金でも取らなくて、何で一つにして取らなきゃいかないのかという、そのことに関してでも市長は本当にまだまだ確認不足だったということで、暗にいつでも代金が入るような答弁をしながら、議会に対して申しわけないということをきのう謝罪しております。市長、やっぱりこの議会で詫びるというのは大変な責任なんですよ。僕は何遍も聞いていますけど、やっぱり市長はよく詫びるんですね。12月の定例議会においても、いろいろな産廃問題に関しての漁民からの苦情あるいは農業、農家からの苦情があるということでダイオキシンの問題があって、またそこでも謝罪をしました。市長ですね、責任ある人間であるんであれば、やっぱり謝罪というのは一応やめてもらって、しっかりした態度で臨めばそういった謝罪をするようなこともないじゃないかなというふうには思っております。ですから、謝罪をしてもう一度詫びなさいということではありませんけど、責任を持ってやっぱりこの行政を進めていかなければ、そういった結果も出てくるんじゃないかなというふうに思っております。  また、昨日室長が答えた中で、やっぱり議員というのはいろんな資料を集めまして、これ議会では市民に知らせるためにこういったもの等ありますよ、またこういった資料もありますよ、それで参考もございますよということで、これは質問をすると思うんですよ。しかし、一生懸命そういった資料も集めて質問をした結果、何で秘密にしていたものをこの質問者がわかるのかということを、これは議員に対して大変もう失礼千万なんですよ。どういうふうに明白なことを探ろうかと、また答えさせようかということで、それは資料を集めてきてこれは質問するわけでございますから、室長はそういったものに関してちょっと秘密にしていたのに何でわかるのかということに関しては、これはもう甚だ千万、かえってそれを隠してやるからこそ、そのような結果も出ているんじゃないかなとしか思えないんですよ。ですから、ちゃんとガラス張りで今はそういう状況ですよということを一応みんなに知らしめるためにも正々堂々とやってやれば、やっぱり自分たちも議会も早くなるし、協力もまた早目にスムーズにいくんじゃないかなと思いますから、室長、そういったことはぜひやめてほしいなというふうに思っております。  そこで、質問に移ります。重複するかもしれませんけど、お答え願います。売却代金はいつ入るか、現時点で何%の確率をもって振り込まれるか。それが1点。  2点目に、議会議決までさせておいて、その代金が振り込まれなければ市長として議会議決をどう思うのか。  3点目に、8年間港湾課で委託をしました。その8年間のコンサルタントの委託は何件で、その委託料は幾らかかっているのか。  4点目に、土地代金の振り込みを見込んでトゥリバー地区の計画変更はないのか。  5点目に、太眞社とIDVC、これはよく前の助役がおっしゃっておりました。このIDVC社との関連性はいかがなものなのか。  6番目に、市長が考える行政改革、つまり管理型から経営型へ転換をしていくという考えですが、この土地代金が振り込まれない場合に、経営型に転換をするやさきの大きなつまずきと思われるが、市長はどう対処するのか。  7番目に、平成14年9月24日、太眞社の奧間社長とソロモン氏が市長を訪問しまして、覚書を交わしてあります。この平良市に来られたソロモン氏は本人であったのか、本物だったのか、また間違った人だったのか。どうもフセインもよく影武者を使っているということがございまして、何かそんなような気がしてなりませんで、このソロモン氏が本当のこの大物のソロモン氏だったのかということを確認をしたいと思います。  それから、太眞の社長とは毎日連絡はやっているのか、現在ですね。こういった議会もやって大変な問題も起こっているけど、太眞の社長にはこれ議会のこのやりとりも社長には伝えて、それどうなっているかということも密にやっているかということで、以上8点です。  答弁を聞いてから、質問をしたいと思います。よろしくお願いします。 ◎市長(伊志嶺亮君)   与那覇昭雄議員の質問にお答えします。  トゥリバー地区埋立地の売却の問題でございます。売却代金はいつ入るのかというご質問でございます。売却代金は、今あっち方の銀行とこっち方の銀行でこのお金のクリーン性について調査中でありますので、この調査が済めば入ると考えております。  何%の確率かと申しますと、99%と答えたいと思います。  議会議決までさせて振り込まれないことを市長としてはどう感じるかというご質問ですけども12月27日の臨時会において全会一致で可決してくださいましたことに深く感謝をしているところでございます。私として議会を初め、平良市民の最も関心を寄せる大事業と認識しておりますので、必ず成功するように頑張ります。  市長が考える行政改革、つまり管理型から経営型へ転換していく中で土地代金が振り込まれない場合、経営型に転換するやさきの大きなつまずきと思われるが、市長はどう対処するかとのご質問ですけども、私は土地代金は必ず入るものと信じておりますので、行政改革のつまずきとは考えておりません。あとしばらく入金をお待ちいただきたいと、そのように考えます。 ◎平良港埋立地活性推進特別対策室長(下地貞彦君)   トゥリバー地区のコンサルタント料についてお答えいたします。  平成7年から委託事業がございまして、7件ございまして、4,274万3,000円が委託事業の総計でございます。  それから、土地代金の振り込みを見込んで、そのトゥリバー地区の計画変更がないかということですが、いろいろとその港湾の事業については港湾計画の中で位置づけをされまして、それをその計画どおり実行いたしますけれども、今回のそのトゥリバーの土地売却に絡んでいろいろとそのホテルなどが、大型ホテルが建ちますもんですから、そのホテルとマッチした道路でありますとか、それから緑地関係についても太眞との調整をする必要があるということで、これは大きい港湾計画の変更というその法的な手続に基づく変更ではございませんで、そういった植栽であるとか、そういう微調整の部分がございます。  太眞とIDVC社の関連性はないかということですが、関連性がございます。太眞社は平良市との契約先でございますし、IDVC社はその太眞の事業について外資系のその外国からの資本をまとめながら、太眞の資金をサポートするといいますか、その財務を担当する。外国からの資金で、その財務面をそこが一括して担当しながら、日本の事業をサポートしていくという会社でございます。  それから、覚書のときに、ソロモンさんがおいでになっているか、本人かどうかを確認したかということですが、非常にこういった信頼関係でかなり私たちは本人だと思っているわけですけれども、本人のその確認もフィリピン政府にいろんな調査もしましたし、その本人かどうかについても本人が持っておられたフィリピンの観光協会が発行する何か証明書みたいなものを見せてもらったりしました。  それから、太眞社の社長とこれまでの議会の模様について連絡をし合っているかということですが、もう本当に密に連絡をとっていまして、いろいろと議会の模様についても向こうからも議会の傍聴に派遣をしたりというようなやり方も前議会ありましたし、本当に平良市の議会の成り行きを見守ってその土地問題について一生懸命頑張っているという状況でございます。 ○議長(池間青昌君)   休憩します。                                     (休憩=午後4時26分)  再開します。                                     (再開=午後4時27分) ◎平良港埋立地活性推進特別対策室長(下地貞彦君)   先程市長からも水面下の動きがありますということもありましたので、かなり密に連絡をとり合って議会の模様あるいはそのほかの状況などを本当に毎日のように連絡をとっております。 ◆与那覇昭雄君   まだまだ何かキツネが乗り移ったような気がして、大変答弁を聞いても信じがたいとこがございます。しかし、それだけ市長が自信を持って99%も振り込まれるという自信を持っていますから、市長がおっしゃっているんであれば、それはまた見届けなきゃいけないなというふうに思っております。もしこれが断念というふうな状況が来た場合には、またそれなりにお互いで考えなきゃいかないんじゃないかなというふうに思っております。  太眞社とIDVC社との関連はといったら、やっぱり関連があるということをおっしゃいましたね。あと一度聞きますけど、じゃこのIDVC社に宮古関係の方がおりますね。そのIDVC社はいつ設立されて、その企業の行う企業内容ですね、どういった仕事をなさっているかということをもっと詳しく説明をしてほしい。僕ら考えた場合に、太眞社がおって、そこにIDVC社がおって、その太眞社の肩がわりをこのIDVC社がやっているような気がしてなりません。それと、このIDVC社の上にまた何らかの組織があるんじゃないかなというふうに思っているんですよ。だから、連絡はどういうふうにやっているのかもわからないし、また情報が本当に的確であるのかどうかもわからないし、こういったことが今までずっと続いているもんですから、やっぱり先程も室長が言われたように、このIDVC社というのは外資を担当して、そこで財務関係を取り扱っているよという答えあったんですけど、もっと詳しくですね、このIDVC社と太眞社とのつながりをもう少し詳しくお答えできないものなのかなというふうに思っておりまして、このIDVC社には宮古の関係の方もこの会社の役員になっているのかどうか、あるいは前助役があのときはいろんな立案もやっていますから、この助役との絡みはなかったのかどうかですね、それをなければない、あるんだったらあるということだけで一応教えてもらいたいというふうに思っております。  やっぱりソロモン氏が本物であったかどうかということは明確には答弁はできませんでした。旅行ビザ、やっぱり旅行のいろいろなガイドの何かを持ってきて、ソロモン氏だよというふうに説明を受けて信じたということですけど、あれだけの社会を動かす財閥がですね、自分のれっきとした肩書を持たなければ、これはソロモン氏と認められないわけですよ。そうでしょう。それだけの起業者であり、それだけの社会を動かすような財界人であるんであれば、自分はそういうふうな仕事をやっていますと立派に自分の名刺を皆さんの前に見せるのが当然じゃないかと思うんですけど、ただ観光に関するような何かビザみたいなもので紹介したもんですから、ソロモンさんと信じ込んでいるということは、これはもう大変なことなんですよ。これに関して、もう一度本当に本物であるのかどうかをまず室長、答えてください。にせもんだったらにせもんと。それが後でわかるはずですから、それがわかった場合は、じゃどう対処するかということまでも答弁してください。  以上で質問を終わります。ありがとうございました。 ◎平良港埋立地活性推進特別対策室長(下地貞彦君)   IDVC社がいつ設立されたかということですが、そこに宮古の関係者がいるのかということですけど、本当に送金問題に集中しているということで、そのIDVC社が財務関係を担当する会社であるという説明を受けています。したがって、ちょっと資料が見つかりませんが、いつ設立されたかということについては、そのいつ設立されたかということが新しい会社でもありますから、いつというのが資料が出てきませんので、申しわけありません。  それから、前助役との問題がどうかということですが、全く私にはわかりません。どういうことなのかわかりません。  それから、本人をどう確認したかということですが、何もその名刺ももらわんで、ただビザみたいなものを見たという意味ではなくて、それはもう最初にこちらに面識なるときはちゃんと前もって名刺なりなんなりいただいて、ちゃんとした名刺はあります。みんな関係者は持っていますし、さらに会社関係についてもその会社に関する書類、それからソロモンさんと太眞社とに交わされたそういった共同企業体の契約書など、それはすべて取り寄せて持っています。したがって、本人であるのかどうかを確認というんですけど、本当に今それをどう説明したらいいのかわかりませんが、本人だと、もう私たちは市長以下みんなそう思って対応し、信頼関係を築きながら今日まで至っております。 ○議長(池間青昌君)   休憩します。                                     (休憩=午後4時34分)  再開します。                                     (再開=午後4時35分) ◎平良港埋立地活性推進特別対策室長(下地貞彦君)   IDVC社に宮古の出身者がいるということは全くわかりません。それからソロモンさんは、間違いなくその本人だというふうに私たちは思っています。 ○議長(池間青昌君)   与那覇昭雄君の一般質問はこれで終わります。 ◆下里茂博君   本日の最後の質問者ということで、皆さんお疲れのことだと思いますけれど、簡潔に質問をしてまいりますので、当局の明快なるご答弁をよろしくお願いいたします。  今日は朝からアメリカがイラクを攻撃するんじゃないかというもう話が持ち切りで、大変気をもんで、本当にやるのかやらないのかということで見ていたら、12時のニュースではもうやっちゃったということがありまして、大変危惧しているところでありまして、やっぱりあれだけの軍事力でハイテク兵器を使ってもう戦争を仕掛けるということが、何か自分たちが開発した兵器を試しているんじゃないかというぐらいに、ちょっとアメリカのそういうやり方に対して非常に憤りを感ずる者の一人でございます。あくまでも私もやっぱりアメリカのですね、イラク攻撃には反対という立場で今後とも行動もやっていきたいと、このように考えております。市長もともに行動していきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  さて、質問に入る前に、予算関係を大まかに新年度予算関係ちょっと見てまいりたいと思っております。新年度の一般会計予算が165億2,500万、前年度より4億200万も増えているということで2.5%増えております。それから、特別会計が97億3,700万余ということで、前年度より3億752万7,000円、率にして3.3%増えております。合計いたしますと262億6,272万9,000円ということで、率にして2.8%の伸びじゃないかと、このように新年度予算が伸びたことをですね、大変喜んでおりますし、またその中でも特に普通建設事業費ですか、これが47億と前年よりも3億7,200万円余増えたということで、率にして8.6%も伸びているという状況を見まして、国や県、その他の町村が新年度予算減額されている中で、伊志嶺市長を中心としてですね、部長、課長、職員の一体なる努力によって、このように全体で2.8%も予算が増えたんじゃないかと、このように大変伊志嶺市政を評価しているものでございます。  しかし、確かに単独事業費ですね、相当減っております。これは、これまでの当局の答弁等にもあらわれているようにですね、5年連続やっぱりマイナスの赤字であると、こういう状況下ではですね、いたし方ないのかなと。事業を増やすには、予算を増やすにはどうしても補助事業のメニューをより多く取り入れていかなければ予算というものは増やすことができないということで、その辺で単独、単費が少ないにもかかわらず、補助事業のメニューをたくさん取り入れて、このように予算が伸びていることを評価しているところでございます。  さて、質問に入っていきますが、まず施政方針についてお尋ねしてまいりたいと思っております。市長は、今定例議会の冒頭に約45分かけまして、新年度の施政方針を市民の皆様方に明らかにしているところであります。その中で、市長は自立、健康、平和を公約として掲げまして、3選を勝ち抜きましたということです。そして、さらに新年度平成15年度は、市町村合併の方向性を定めるとともに、大変重要な年でありますということを述べております。ぜひとも頑張っていただきたいと、このように思っております。  さて、そこで申し上げたように市町村合併がいよいよ方向づけを今年8月ごろまではやっていかなければならんというようなことになっているようでございますけど、最近総務省がですね、これがある新自治体組織なるものを打ち上げておりますね。これは、読売新聞の3月3日の記事なんですけど、「新自治組織に法人格」と「市町村合併後、行政権限一部付与、総務省検討」というような記事が載っているんですけど、これによりますと総務省は2日、合併後の市町村のもとで住民に身近な事務を担う新自治組織についてみずから契約を結んだり、独自の財政を所有できる法人格を持つ特別地方公共団体とする方向で関係団体との調整に入った。また、新自治体組織の代表に公選制を導入することも検討している。一定の行政権限を持たせることで合併に伴って新自治組織に移行する小規模の市町村の不安を解消するのが目的だと。ところが、この実施時期が実は考えているのが2005年4月以降の実施を実現を目指し、来年の通常国会にも地方自治法改正案を提出するとなっていましてですね、これがその2005年の3月前にもこのことを総務省が認めるかどうかわかりませんけれど、いずれにしてもこの合併した町村がですね、結局窓口業務だけを行うということになれば二、三名の窓口職員しかいないという、これまでの自治体が合併した、取り残された町村がそういう現状にあるということを踏まえれば、やはりその町村が合併を推進していく場合におきましても、この新たな総務省の新自治組織ということを考えた場合においては非常に町村にとってはですね、ちょっと今の組織が少し小さくなるのかなというようなとらえ方でのそういう自治組織ができればですね、これは町村も恐らくこれに相当触手を伸ばして賛成の方向性が多分見出せるんじゃないかと、このように私は考えております。したがいまして、市長が施政方針で述べている新市にも対応できる機構改革を進め、幅広い視野を持つ人材育成を云々とありますけれど、このことも視野に置きながら、いわゆる新市に対応する機構改革につきましてはですね、ぜひ考えていただきたいもんだと思っております。このことにつきましては、一応同僚議員たちも聞いておりますので、あえて聞きません。  もう一つですね、市町村合併で特例債というものが280億とか、あるいは300億とかいう話などがあるんですけど、この特例債で事業を起こす場合、例えば100億円の事業を起こす場合に、いわゆる95%上限でしか起債は認めないわけですね。そうすると、結局5億円はいわゆる自己資金を持たなければならないと。95億円の起債するんですけど、この95億円の70%は後で交付税算入しますよと言っていますけど、あとの30%はいわゆる自己財源で賄わなければならないわけです。そうなりますと、先程の95%、これの5億と、95億の30%のいわゆる合計して33億5,000万が自己資金が必要と、こういうことになるわけですね。3割強の自己財源がなければ、この特例債も事業を起こすこともできないと、こういうような財政計算にもなりますので、その辺もぜひ市町村合併を考える場合におきましては、本当に300億の特例債事業を起こすとなれば、結局は約100億の自己財源を捻出しなければならんと、こういう条件にもなろうかと思うので、その辺は市町村合併の場でですね、十分な財政の位置づけをしっかりしてやってもらいたいと、このように要望しておきたいと思っております。  続きまして、先程も触れたように予算で経済の活性化について結局普通建設事業費が8.6%増の47億円を予算計上しましたと。前年度より3億7,000万の伸びと、こういうことを市長は明らかにしておりますけれど、この主なる事業ですね、どういう事業がこの47億の中に入っているのか、予算面と事業面ですね、細かくは結構です。主なるものをぜひ市民の前に明らかにしていただきたいと思っております。  そしてさらに、伊良部架橋も16年着工予定であり、さらに県立公園の誘致についても市長は副知事にも会ったという話をされておりますけど、この事業展開がどのような形で事業化に向けた取り組みをするのかですね、そのことについてもお答えを出していただきたいと思っております。  4点目の基本的な考え方の中で、健康都市の創造についての項目なんですけど、これで沖縄の男性の平均寿命が全国の4位から26位に後退しましたよということをおっしゃっている中でですね、世界保健機関WHOによる事業を導入し、健康と観光をテーマにシンポジウムやガイド講座養成等を行いますということを明らかにしておりますけれど、これはどういう事業をやるのか明らかにしていただきたいと思っております。  それから、5点目の健全な財政運営についての項目の中で、きのうからも出ているように5年連続の赤字ですよと。今年の11月ごろは再度その財政健全化計画をまた立てる方向だということを財政課長はおっしゃっておりますけれど、この中で市民会議を設置して検討するというのが施政方針になっておりますので、この市民会議ですね、これはどのような形で設置してこの財政健全化計画を立てる予定なのか、これもぜひ明らかにしていただきたいと思っております。  続きまして、各部門の主要施策の中で新たな中核都市機能の充実という中で、住宅施策については特に高齢者、障害者福祉住宅の基本的な方向性を盛り込んだ住宅マスタープランに基づき推進してまいりますと、こういうことになっておりますので、この住宅マスタープランの中身をぜひまた明らかにしていただきたいと思っております。  次に、下里西通りの事業につきましては、同僚議員の質問につきましても物件補償を含めていよいよスタートしますよという話で、平成の20年までの長期間にわたる事業らしいんですけど、本年度あるいは年次計画予算がどういう形でついていくのかですね、その辺も明らかにしていただきたいと思っております。  次に、緊急雇用創出特別事業につきましては、きのう既に詳しく出ておりますけれど、出ていないのがファミリーサポートセンター事業を県の助成をもって実施しますと。この事業ですね、大変いい事業だと聞いておりますけど、どのような事業を進めるのか、これも明らかにしていただきたいと思っております。  次に、平良市漁協への支援について、たしか平良市その信用保証をやっているということで、利子補給をやっているということになっているかと思いますけど、私の聞いた話ではこの再建計画を再度見直しをしたよという話なども聞こえていますので、その辺の利子補給の再建計画についてはいかようになっているのかですね、ぜひ明らかにしてほしいと思いますし、またこれ施政方針とはちょっと別なんですけど、漁協への関連で出ていますので、エビ養殖場、これは平良市が補助事業でつくって、いわゆる平良市漁協に貸しているわけですね。多分もう10年近くこの養殖場なるかと思うんですけど、その間において中間養殖場といいますか、その辺の砂の入れかえとかですね、どうも最近その出荷率が落ちているという話などが聞こえてきまして、この砂の入れかえなどがやらんとちょっと出荷率向上につながらないんじゃないかという話を聞いておりますので、その辺ですね、砂の入れかえについて考えがないかどうかですね。  それから、2号池ですか、2号池が水漏れがいまだにありまして、砂の天干し、これができない。漏れてくるもんだから、干すことができないという話も聞いていまして、これにつきましても漁協側としては、このことに対してこの漏水対策をどう漁協は話を進めているのか、この辺につきましても明らかにしていただきたいと思っております。  続きまして、10点目、私も東小の北側のこれでは学びの森とあるんですけど、別名何かの森という名前などもついているようでありますけど、私も少々コレステロールがあるとか太りぎみだとかいう話がありまして、毎朝散歩をしていたんですけど、幸いこの森の周辺を事業化すると、こういうことになっていまして、大変いいことだと、このように私も思っておりますので、どのような事業展開をするのかですね、その具体的な事業につきましてぜひ明らかにしていただきたいと思っております。  続きまして、国保事業の安定化のために改正が必要でありますということを述べております。ここで確かになかなかこれまではずっと平準化をやったものの、引き上げというところまでは平良市市民の市政になってやっていないんですけど、しかしどうにもならない7億7,000万余のもう赤字があるということで、どうしても引き上げざるを得ないと。約8.1%ですか、の引き上げをやりますということなんですけど、もしきのうの話でどうもこの1人当たりの国保税の金額が石垣よりはちょっと高いようなきのうの課長からの答弁がありましたけど、これは何か石垣も新年度では引き上げを考えているとかなんとかという話などがありますけど、いずれにしても他の10市と比べて平良市がその保険料がどういう状況にあるかを他の10市との比較で市民にはわかりやすいように金額を説明していただきたいと思っております。  市長の施政方針の中の最後、終わりに、宮古農林高校の生徒たちが地下水を守るため、有機農法として「バイオ・リン」を開発し、大きな話題となりというところがございます。私もけさの毎日新聞で、私に一般質問をやってちょうだいといわんばかりに大きな見出しで相当この模様を報じる新聞報道がございます。私もこれ1回読んだだけでバイオ・リンという、その地下水保全のための有機肥料として大変有効だということが報じられているわけでありますけれど、このバイオ・リンというものがどういうものなのかをできれば市民にわかりやすい説明等ですね。  最後に、これ今後の課題として特許の申請とバイオ・リンの企業化への挑戦と、こういうことを挙げております。したがって、特許の申請は何かやったかやらんか、やったというような形も書いてあるし、しかし今後の課題であるから、今後正式な特許の申請となろうかと思いますけど、企業化への挑戦ということで、ぜひとも宮古の地下水を守るための有機肥料としての企業化、これについては行政側もぜひそれをバックアップするという形でですね、この企業化に向けて宮古の水を守るために有機肥料としてぜひとも取り組みをやっていただきたいなと、このように考えておりますので、よろしくお願いいたします。  次に、農業の振興についてでございます。なかなか私もキビ刈りには行かないんですけど、今年はもうそろそろ退職でもあるから、時間がありまして、キビ刈りに城辺に行ったんですけど、やっぱりきついですね。やっぱりそのキビ刈りをやる場合に、何とかこの枯れ葉そのまま、キビとそのまま一緒にして、いわゆる工場に搬出できないかというようなことをそうやれば一々この何も枯れた葉っぱをむく、葉がらをむくですね、いうようなことも、そういうこともそういう作業を省いて製糖工場に集中脱葉装置というものがあれば、本当にキビ刈り、キビ作農家ももっともっと耕地面積も拡大していくんじゃないかと思うし、またさっき申し上げたバイオ・リンの肥料の活用とも相まってキビ作農家が増えていけば製糖工場にとってもプラスになるんじゃないかと思っております。県内でも石垣製糖あるいは宮糖の多良間工場含め伊江島の伊江製糖、伊是名製糖、そしてさらに与那国製糖と、そして翔南製糖、これ導入されていると聞いておりますので、やっぱり今後の農業をしている方たちの高齢化が進んでいる中では、ぜひこのハーベスターも確かに活用もいいんですけど、やっぱりこの無脱葉で切り倒して、そのまま車で運搬するということは非常に省力化につながると思っております。しかも、県の農水部長も宮古からの要求があれば前向きに検討したいということを言っているし、事業所側とも行政側としてその製糖工場とも話し合いを進めて、ぜひこのサトウキビ農家を助けるためにも、この集中脱葉機の導入をやるための取り組みをやっていただきたいと。城辺の農業委員会は、既に城辺の町長と、そして議長に対してぜひこれを導入してくれというようなもう話を今月3月初旬にやってあるという話もありますし、平良の農業委員の皆さんも、あるいはまた農業経験のキビ刈り経験の議員もいっぱいいると思いますので、農業委員と相まって、ぜひともこの集中脱葉装置の導入について、ぜひ強力に当局と一体となって進めていかなければならないんじゃないかと、このように考えておりますので、ぜひともこのことも前向きに検討いただければと思いますので、当局の答弁をお聞きして質問いたします。 ◎市長(伊志嶺亮君)   下里茂博議員の質問にお答えします。  施政方針の中で、学びの森周辺事業の整備事業です。あの学びの森は、大変市民から利用されておりまして、この整備については市民から多くの要望がありました。市民の健康増進、森林レクリエーション、自然体験学習の場あるいは交流の場、障害者のための歩道バリアフリー型を設置し、健常者共々に森林浴を楽しみながら、日々の健康増進に寄与することを目的とした事業のメニューを模索し、県と調整しながらヒアリングを行いました結果、林業構造改善事業で整備する計画であります。事業期間は平成15年から17年までの3年間、総事業費は約4億円、事業の概要としては森林浴歩道5,407メートル、林間広場3,750平方メートル、これにはゲートボール場、グラウンドゴルフ場の整備も含まれております。東屋が5棟、展望台が1棟、ベンチが10カ所、展示施設、ハウスでございますけども、これも1棟、駐車場が2カ所、トイレが3棟、花木の植栽一式を予定して市民にご利用いただきたいと、そのように思っております。  他のことについては、担当をもって答えさせます。 ◎福祉部長(伊志嶺守君)   国保税について他市との比較というお尋ねでございます。  14年度で比較をいたします。最も高いのが那覇市で、一番低いのが石垣でございます。平良市は、石垣の上に、いわゆる10位に位置しております。石垣は3万9,630円、平良市は4万444円でございます。 ◎経済部長(荷川取進君)   バイオ・リンについてお答え申し上げます。  環境を守り、農業の発展に貢献したいという宮古農林高校の生徒の皆さんのバイオ・リンの研究は数多くの機関から高い評価を受けております。昨日の第3回世界水フォーラムでも多大な称賛を受けておる状況でございます。水の問題、とりわけ水質保全は地球規模のテーマでございますので、研究の成果が一段と向上するように期待したいと思います。このバイオ・リンの活用ですが、今現在手づくりで製造されている状態でございます。したがいまして、今後企業化を進めるためにはプラントの整備など、民間の企業の支援を得てやらなきゃいけないということでございますので、今現在では手づくりということで、ちょっと単価が高いですので、そういうふうな企業の参入を得てこれを企業化していきたいと、企業の支援をいただきたいというふうに考えております。  それと、バイオ・リンのメカニズムですが、これについて詳しく説明してほしいということです。新聞等にもありますように、宮古の土壌はアルカリ性の土壌でございます。アルカリのその石灰岩から出てくるカルシウムと投与された燐酸とが結合して燐酸カルシウムとして土壌に蓄積されます。この場合、土壌、植物への吸収が非常に難しいということで、これを難溶性の燐酸といいます。それをその難溶性の燐酸を植物に吸収しやすくするために、例えばバガスとか糖蜜を燐酸溶解菌の方に与えます。その場合に、有機酸の精製が出てきまして、その有機酸の機能でカルシウムと結合した燐酸が有機酸カルシウムというふうに離れます。そのことによって、おのずと燐酸が遊離しますので、植物に吸収しやすくなるという方法でございます。これは、その研究の目のつけどころが高校生と思えないぐらい非常に立派なものですので、高い評価を受けていると思いますが、その燐酸の吸収のやり方というのは別の方法にもありますけど、この方法も非常に自然生態系を重視したシステムですので、高い評価になると思いますので、今後企業化に向けて頑張っていきたいと思います。  それから、サトウキビの集中脱葉機の導入にはいかがなもんかということですが、これについては以前にサトウキビ技術委員会等でいろいろ論議しました。そのときに、集中脱葉機を入れるのか、あるいはハーベスターを導入するかで論議されました。その論議の中で、集中脱葉機の導入の問題点となるのがいろいろと浮かび上がってきました。といいますのは、一つ目に集中脱葉機を導入した場合でも圃場での収穫そのものが手刈り作業に頼らんといかんという問題が起こります。それから、集中脱葉機という施設を事業として導入する場合に、製糖会社には事業主体になれないという問題がございます。つまり株式会社ですので、補助事業を受けることできないんですよね。だから、何かの組織をつくらんといかんと思います。その組織をつくって会社の施設内に他人の施設をつくらんといかん問題が出てきます。そういうこと等と、あと一つ、脱葉機の運転費用を農家が負担しないといかんという問題が出てきます。さらに、圃場から枯れ葉を持ち出すわけですので、圃場の地力の減退が考えられると。このようにもろもろ問題が発生しまして、それではその問題をクリアするためにはやはり人手を要らないハーベスターの導入がいいんじゃないかということになって、宮古地区の場合はハーベスター導入に踏み込まれたような経緯がありますので、今後そのほかにまたいいその収穫の機械等の導入があれば検討していきたいと思います。県内で、実際に先程申されたように伊江製糖とか翔南製糖、宮古製糖多良間工場などが導入しています。ただ、今のその使用料大体1,500円ぐらいかかりますが、それでは採算がとれないということで、それの使用料のアップなども考えているようですので、もう少し検討させていただきたいと考えております。 ◎建設部長(長浜幸男君)   下里議員の県立公園についてお答えをいたします。  2月3日に、伊志嶺市長は県の副知事に対しまして、美しい海と緑をテーマにした観光にも寄与するような公園をつくっていただきたいということを要請をいたしました。副知事は、大変前向きに対応したいという返事をしておりまして、そういう大変うれしい返事をいただいたところでございます。  この事業をどう立ち上げるかというこの方向性、手順についてのお尋ねがございました。最初に、環境アセスメント調査をいたしまして、その後都市計画の都市公園としての決定、そして事業化に向けた計画ということになりますが、今どうしても重要なことは早目に調査費用を予算化させるということが大変大事だと思っておりますので、引き続き県の方に働きかけを強めて、県立公園の実現に向けて頑張ってまいりたいと考えております。  住宅マスタープランについてお尋ねがございました。この平良市住宅マスタープランは、平良市の住宅政策の基本的な方向性を示す計画になっております。現在委員会開きまして議論を進めておりますけれども、本市の住宅問題の課題などについて今洗い直しをしておりますけれども、議会でもたびたびご議論されておりますように農村地域、過疎地域における市営住宅の問題でありますとか、あるいは高齢者、障害者住宅に対する対応の問題でありますとか、それから新しいそういう市営住宅団地をつくるというだけじゃなくて、修繕をするとか、あるいは内部の整備をするとか、こういった改修といいますか、ストック活用、こういった方向についてもこのプランの中で明らかにしたいと、このような議論を今進めているところでございます。平成15年から10年間の計画としてこの計画をまとめ、これに基づいて高齢者あるいは障害者向けての住宅政策をきちっとまとめ上げていきたいと考えております。 ◎企画室長(宮川耕次君)   下里茂博議員のWHO関連のご質問にお答えいたします。  昨日も申し上げましたけれども、WHOとのつき合いといいますか、アジア市長シンポジウムを昨年行いまして、マレーシア、フィリピンなどから市長などが見えまして、伊志嶺市長5名でシンポジウムをやりました。また、フィジーとかパラオから健康地プログラムの担当職員が見えまして、交流をしました。今回東京医科歯科大学、日本WHOの協力研究センターがありますが、その紹介でですね、また今回西太平洋の健康地プログラムとしまして、歴史文化ロードを進めておりますので、そのガイド養成、それから八重千瀬につきましてのシンポジウム、そしてその事業の成果を踏まえまして、10月にマニラで開かれますWHO健康都市会議において市長が事業報告をする予定となっております。このようにそういった健康都市ネットワークに参加しまして、平良市の重要な政策としての健康ふれあいランド構想をさらに充実させていきたいと考えております。 ◎財政課長(狩俣照雄君)   普通建設事業の主な増の内容とはという質問についてお答えをしたいと思います。  平成15年度の主な事業内容としましては、まちづくり総合支援事業、それから農村振興総合整備事業、それから小中学校の建設事業、これは継続事業の延びの分でございます。それから、新規事業として主な事業は高野漁港環境整備事業、それから真謝地区の漁港漁場機能高度化事業、竹原地区の土地区画整理事業、それから北小学校プール建設事業、久松中学校の校舎新増改築事業などでございます。  それから、市民会議の設置の内容はどういったものかという質問ですけども、市民会議を考えたいきさつというのは平良市が財政危機的な状況にあるということで、限られた財源をむだなく効率的に活用して、よりよい公共サービスを提供できるかが今後の課題ということもありまして、今後は従来よりも強固な財政健全化を進めるために、これは12月議会でも下地秀一議員からの提案がありましたけれども、識見による健全化検討委員会というのを立ち上げていきたいというふうに考えております。内容につきましては、これから検討してまいりたいと思います。 ◎商工観光課長(狩俣博三君)   ファミリーサポートセンター事業についてお答えいたします。  少子高齢化、核家族の進む中で、仕事と家庭の両立が深刻な状況となっておりますので、こういった状況を踏まえまして、育児や高齢者等の介護に関する相互援助の活動を行うための子育ての支援を目的とするファミリーセンターの設立に向けた支援でございます。例えば仕事を残業して子供たちを迎えに行くときに時間に間に合わないというふうなことになった場合に、親のかわりに行って保育所に行って迎えに行くというふうな面倒を見てあげることとか、冠婚葬祭などで小さい子供たちが同伴できない場所にどうしても行かなくちゃいけない場合がありますので、一時的に面倒を見てあげるという事業の内容でございます。保育のサポートというふうな形で考えればよろしいかと思います。 ◎水産課長(久貝勝一君)   平良市漁協への支援とエビ養殖場についてお答えします。  平良市漁協の再建については、経営改善管理委員会で審議しておりますが、その内容が当初と異なりまして、並行していることは事実でございますが、利子補給については今後その当初の計画どおり続けていきたいと思っております。  それから、エビ養殖場につきましては、議員ご指摘のとおり2号池の方で以前から漏水は確認しておりますが、何分にも漁協の方のその財政がかなり厳しいものですから、その補助事業を導入して修理は可能ですが、エビ養殖場を1年ぐらい止めないと、その修繕ができない状況となっております。それで、先程話したとおり、漁協の経営が厳しいものですから、それ1年間止めちゃうと、漁協がますます不況に追い詰められてしまうという状況の中ですので、今砂の入れかえとか、あるいは砂の天日干し等で対応しております。また、県の方にもいろいろ相談持ちかけて、全体的に砂を入れかえるような補助事業はないか、そのメニューはないかということなども相談してぜひ補助事業を導入して、せめてその砂の総入れかえなども計画していきたいなと、こう考えております。 ◎都市計画課長(宮国泰男君)   市道下里西通り線の整備計画ということでございます。  全長が380メートル、幅員が16メーターでございます。事業採択は14年度で行われまして、14年度においては測量、設計をただいま行ってございます。大原線から1億7,000万、箇所別流用をいたしまして、14年度の事業費は1億9,000万円ということになってございます。ただいま補償のための委託を出してありますので、それが成果が上がり次第、その補償交渉に入っていきたいというふうに思ってございます。全体事業費でございますが、34億円でございます。その内訳といたしまして、補償費が22億6,800万円、用地費が7億7,000万円、用地測量費が1億円、事務費が1億円ということで、件数でありますけども、大体補償物件が33件と、用地については43件というふうになってございます。当面物件補償と用地補償、これを続けてまいりまして、大体3年後あたりから道路の整備に入っていくというふうなスケジュールになろうかと思います。 ◆下里茂博君   丁寧なるご答弁ありがとうございました。  最後になりますが、トゥリバーの用地の土地納入の問題なんですけど、市長は99%大丈夫という話をしております。また、同僚議員もどうもその41億が入るのを心配して、今後の事業展開については何ら質問が出ていないんですけど、この太眞ないしその事業についてですね、今盛んに設計などもされていると思います。そうすれば、一生懸命その設計などにも金を使っておればやっぱり本気であるというような受けとめ方も市民にはできるんじゃないかなと思いますので、単なる金が、やれちょっと今滞っているとかということではなくて、やっぱり企業がその跡地をコースタル用地を活用のためにいろいろ計画も練っている、あるいは設計もしているということがあるのかどうかにつきましてですね、お聞きいたしまして、私の質問を終わりたいと思っております。ありがとうございました。 ◎平良港埋立地活性推進特別対策室長(下地貞彦君)   従来から申し上げておりますように、太眞社はもう本当にこういう土地問題でちょっと遅れてはおりますが、その意欲は全く薄れることなく、そういった設計業務にも一生懸命頑張っているのを私たちはちゃんと確認もしながらこれまで進んでおりますので、よろしくお願いします。 ○議長(池間青昌君)   本日の会議はこの程度にとどめ、延会したいと思います。これにご異議ありませんか。                 (「異議なし」の声多数あり) ○議長(池間青昌君)   ご異議なしと認めます。  よって、本日の会議はこれにて延会いたします。                                     (延会=午後5時24分)...